1 日本の戦争とは何だったのか(日本国民にとっての日清戦争;「明治一五〇年」と日本の戦争;「明治」期の三つの戦争は何をもたらしたか;『坂の上の雲』と日本近現代史) 2 戦争に向きあう日本社会(国権派の日清戦争—『九州日日新聞』を中心に;日本国民の参戦熱;戦争を伝えた人びと—日清戦争と錦絵をめぐって;軍隊と日清戦争の風景—文学と歴史学の接点;戦争を受け入れる社会はどのように創られたのか;軍夫の日清戦争) 3 日清戦後の日本社会(「嘗胆臥薪」論と日清戦後社会;武士道はなぜ生き残ったのか—日本における近代軍隊の成立をめぐって;東アジアの近代と韓国併合) エピローグ—“明治一五〇年”と日本の敗戦