司書の仕事を小説で紹介:著者・監修者・編集者インタビュー 2018年4月,司書業務の内容紹介を絡めながら公共図書館の新人司書・稲嶺双葉の成長過程を描く小説『司書のお仕事:お探しの本は何ですか?』が刊行された。『カレントアウェアネス-E』事務局では,著者である東海学園大学人文学部准教授の大橋崇行氏,監修者である犬山市立図書館(愛知県)の小曽川真貴氏,編集を担当した勉誠出版株式会社の萩野強氏にお話を伺った。 ――この作品の企画のきっかけを教えてください。 大橋: 私から,勉誠出版さんに企画のご相談をしました。日本近代文学の研究者としての仕事をしている中で萩野さんと知り合う機会があり,勉誠出版さんで図書館についての書籍を刊行しているのを存じ上げていたので,その中の「ライブラリーぶっくす」シリーズの中に今回のような本があったら面白いかなと考えたためです。勤め先の大学に司書課程があるのですが,初年次