STAP細胞の論文問題で、小保方晴子氏が平成23年12月に実施したと主張する実験のマウスは、実験計画に基づく理化学研究所の研究費ではなく国の科学研究費補助金(科研費)で購入したとみられることが19日、理研への取材で分かった。理研は研究費の目的外使用に当たらないか、経緯を確認している。 実験はSTAP細胞の万能性を調べるため免疫を働かなくしたマウスに移植したとされる。小保方氏は23年12月27日にマウスが届き移植したと主張している。 理研によると、理研の研究費で購入したSTAP細胞の実験に関わるマウスは24年1~6月の21匹。それより前の23年12月に、当時上司だった若山照彦・山梨大教授の研究室の科研費でマウスを購入していた。 若山研究室の関係者は「体細胞の初期化に関する研究に対する科研費で、関連する研究であれば、小規模の変更には対応できるのでは」としている。