印刷大手「凸版印刷」の完全子会社トッパングラフィックコミュニケーションズ(東京都)から不当に安い価格で業務を請け負わされた上、取引を打ち切られたとして、大阪市の印刷会社「ミネ企画」が、通常価格との差額分など約1億3千万円の支払いを求める訴えを大阪地裁に起こしたことが27日、分かった。 ミネ企画は「泣き寝入りせず、やるほど損をする仕事を断れなかった事情を明らかにしたい」としている。 原告側弁護士らによると、ミネ企画は紙パックのロゴや表示の印刷などを請け負っていたが、2009年12月~10年4月、取引停止をちらつかされ受注単価が2度減額、通常の約半分の代金しか受け取れなかった。また、写真の発色を調整する業務を1枚当たり10円という原価割れの低額で請け負わされた。 10年10月からト社からの発注はゼロになった。