ダビング10には“約束事”がある。実施後に即、どんなレコーダーでもコピー9回+ムーブ1回がOKになるわけではなく、いくつかの条件を満たすことが必要だ。 まず、対象機器にはHDDが搭載されていなければならない。コピー情報は録画元のHDDで管理されるため、HDD非搭載のレコーダーは対象外だ。HDD搭載機でも、DVDなどHDD以外のメディアへ直接録画した場合には、ダビング10ではなく従来どおりのコピーワンスとなる。 発売済みレコーダーは、メーカーが対応ファームウェアを提供しないかぎり、ダビング10は利用できない(コピーワンスのまま)。現在のところ、発売済み機種へ提供すると発表している家電メーカーには、ソニーとシャープ、パナソニックが挙げられる。 ダビングできるメディアは、社団法人電波産業会(ARIB)の技術資料で定められるコンテンツ保護方式、すなわちAACSかCPRMに対応していなければならない