5月16日、雲南省の昆明でデモが起きた。昆明の郊外「安寧」での化学工場建設反対のデモだ。 昆明の中心に位置する繁華街の北端「正義坊」には3000人もの市民が集まった。「正義坊」の先には大通り「人民路」を挟んで「五華山」に「雲南省政府」がそびえ立つ。しかし正義坊から雲南省政府への道は人民路の前の警察官の分厚すぎる壁があり、「五華山」には市民は声をあげるしかなかった。「正義坊に正義なし、安寧に安寧なし」と揶揄された。 またネット検閲もデモ伝達をある程度塞いだ。スマートフォンでデモの写真を撮り、マイクロブログ「微博」(Weibo)で送る人が続々と出たが、その書き込みはすぐに消された。ニュースメディアはその日は一切報じなかったが、翌日時間をおいて報じられて、そしてまた消された。未確認ながら「現場での電話も封じられた」という声も上がった(日ごろから中国のネット管理に不満を持っている人が大げさに叫んだ
![中国の「非ネット世代の中年」と「微信」(WeChat)で伝播する市民デモを追った](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/04bccdd348dfcad7b7cd47fea95d351c58ec15c9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1305%2F27%2Fl_sk_demo_01.jpg)