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ブックマーク / gendai.media (52)

  • 一の谷の戦いで「鵯越の逆落とし」を行ったのは源義経ではなかった!?(呉座 勇一)

    『頼朝と義時』(講談社現代新書)の著者で、日中世史が専門の歴史学者・呉座勇一氏が、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放送内容をレビューする企画。今回は、先週放送の第16話「伝説の幕開け」、昨日放送の第17話「助命と宿命」をまとめて解説。さまざまな史料や学説を参照しつつ、木曾義仲追討の流れや、一の谷の戦いで源義経が実行したと言われている奇襲作戦「鵯越の逆落とし」の真相に迫ります。 『鎌倉殿の13人』の第16話では木曾義仲の滅亡と一の谷の合戦、第17話では源義高(義仲嫡男)の死が描かれた。源氏の棟梁としての地位を確立するために手段を選ばぬ源頼朝の冷酷さに、北条義時は戸惑いつつも従う。歴史学の観点から第16・17話のポイントを解説する。 木曾義仲の滅亡 寿永2年(1183)11月17日、後白河法皇は「平家追討に向かわなければ謀反とみなす」と木曾義仲を挑発し、多田行綱や源光長ら源氏の武士を動

    一の谷の戦いで「鵯越の逆落とし」を行ったのは源義経ではなかった!?(呉座 勇一)
  • 【フィボナッチ数列と黄金比】花びらにも!? 自然界に多く登場する魔法の数列と究極の比(横山 明日希)

    横山明日希の〈数式図鑑〉 「数学のお兄さん」として活躍する横山明日希さん。数学×恋愛数学×お笑い等、数学と異分野を掛けあわせた独自の切り口で、より数学を身近にする授業、講演などで人気です。 そんな横山さんの新著『数式図鑑』は、数学好きには外せない、さまざまな数式の美しさ、すごさ、不思議さをわかりやすく伝えるとっておきの数式集です。書から、初めて知る数式や、よく知る数式の意外な一面など、読みどころを、ここにご紹介しましょう! 今回は、自然界でも多く見られる有名な数列の中に、これまた有名な黄金比という美を体現するような値が現れるおもしろさを数式の上でご紹介します。 フィボナッチ数列の規則性とは フィボナッチ数列とは、以下のような数列のことをいいます。 0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, … この数列に潜む規則性は、となりあう3つの数において、左

    【フィボナッチ数列と黄金比】花びらにも!? 自然界に多く登場する魔法の数列と究極の比(横山 明日希)
    ume-y
    ume-y 2022/03/06
    フィボナッチ数列の比が黄金比の1.618近辺なんだけど、そのものの値でもなくて、どういうことなんだろうと思ってたんだけど、収束していくってことだったのか。
  • Google「Pixel 6」レビュー!9つの長所と1つの欠点(西田 宗千佳)

    Google初の「自社設計プロセッサー」搭載スマホ Googleの最新フラッグシップスマートフォン、「Pixel 6」シリーズの実機レビューをお届けする。 この連載の前回の記事〈「M1 Pro/Max」と「Pixel 6」に共通する戦略とは?(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/88414)〉で解説したように、Pixel 6シリーズは、Googleとしては初めて「自社設計によるプロセッサー=Google Tensor」を搭載したスマホだ。その狙いは、「AIセキュリティの強化」にある。 それがどういう意味をもっているのか、実機の機能で確認してみよう。 従来のラインナップとの違い Pixel 6は、画面サイズとカメラ機能の違いにより「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」に分かれている。 Proとスタンダード……的なラインナップに対しては、これまで

    Google「Pixel 6」レビュー!9つの長所と1つの欠点(西田 宗千佳)
    ume-y
    ume-y 2021/10/27
  • 西浦博教授が考える「ワクチン接種が進む日本」でこれから先に見込まれる“展開”(西浦 博) @gendai_biz

    今後の未来像は 予防接種という行為は、接種者自身はもちろんのこと、それ以外の方の感染機会を減らすことに繋がる。そのため、そのような間接的な防御が人口内で積み重なり、流行自体を防ぐ効果が得られたものを集団免疫効果と呼ぶ。そして、流行排除のための閾値について、従来株の場合、予防接種率が60%超程度ではないかと過去の記事で私も言及してきた。 実際に、イスラエルではロックダウン下で2回目接種が完了した者の割合が40%を超えたところで新規感染者数が減少傾向に転じたことから、国内外含めて予防接種に大きな期待が広がったのである。 残念ながら、上記の見通しは楽観的すぎた。それはどうしてなのか。加えて、現時点までの科学的な知見から今後の未来像をどのように見込んでいるのか。簡単ではあるが、稿で皆さんと共有したい。 いずれの要素も集団免疫閾値に直接的に影響を与える。特に、前回の記事でお伝えした通り、(1)に関

    西浦博教授が考える「ワクチン接種が進む日本」でこれから先に見込まれる“展開”(西浦 博) @gendai_biz
  • 西浦博教授が描く「私が最も恐れ、怯えているシナリオ」の“中身”(西浦 博) @gendai_biz

    ここまでの疫学的状況は? 8月2日(月)、首都圏の神奈川県、埼玉県、千葉県と大阪府を対象に緊急事態宣言が発令された。これまでの東京都と沖縄県に加えて、感染者数が過去最多を記録しながら増加を続けていることを受けての判断である。 緊急事態宣言の一方で、流行に対する危機感が薄れていることを強く感じるのは私だけだろうか。若者のみならず中年を含めて成人の感染者数が増加を続けている。医療が逼迫しているのに、オリンピックが開催されている影響か、21時の公共放送のニュースも15分間だけであった。 これまでの高齢者中心の感染と異なり、50歳代を中心とした入院が目立っている。高齢者は予防接種の直接的効果や医療従事者接種の間接的効果などによって感染者数が著減しており、他方で全体の感染者数が増えたことが影響して、相対的に重症化したり入院を要したりしやすい50歳代の入院者が増えたのである。次いで40歳代が多い。 現

    西浦博教授が描く「私が最も恐れ、怯えているシナリオ」の“中身”(西浦 博) @gendai_biz
  • 西浦博 教授が緊急報告、「第4波」が“これまでと違う”と言わざるを得ない「4つ」の理由(西浦 博) @gendai_biz

    英国株への置き換わりが進む日 2021年5月1日現在、流行が上昇傾向にあるほとんどの地で、感染性や重症化率が高いと言われるイギリス由来の「英国株」が「従来株」を置き換えて拡大しつつあります。 大阪・兵庫では、酸素投与をしたい患者さんがいるのに家で待機を余儀なくされていることも多く、相当に良くない状況です。大阪を支援している行政の友人は「これまでの流行が、まるで単なる練習試合だったのか」と話していました。誤解を恐れず言うと、それほどまでに思わせてしまう状況なのです。 そして、大阪と兵庫で連日亡くなる方が出ているのは、対策が遅れたことだけでなく、対応する現行の医療システムにも原因の一端があるかと思います。いまこそ、従来株によるこれまでの流行と、英国株に置き換わりつつあるこの「第4波」とでは何が変わったのかを科学的に整理して理解することが必要です。

    西浦博 教授が緊急報告、「第4波」が“これまでと違う”と言わざるを得ない「4つ」の理由(西浦 博) @gendai_biz
    ume-y
    ume-y 2021/05/04
    「従来株から英国株への置き換わりが進んでいる状況下では「感染性が上昇していて、従来の対策では下げ切れない蓋然性が高い」」
  • 三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか(浅田 秀樹)

    三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか 三体から生まれた「カオス」の発見 ポアンカレは「三体問題が解けないことを証明した」といわれます。しかし、「二体問題」の一般解を求める方法(「求積法」)では、「三体問題」の一般解を求めることができないということは1887年にドイツの天文学者ハインリヒ・ブルンスによって証明されていました。それではいったい、ポアンカレは何を証明したのでしょうか? 浅田秀樹さんの著書『三体問題』から、ポアンカレが証明した驚くべき事実をご紹介します。 ポアンカレの登場 ブルンスによる証明がなされた2年後の1889年、スウェーデン国王兼ノルウェー国王のオスカル2世の60歳の誕生日を祝うために、数学に関する懸賞問題が公表されました。 このオスカル2世の懸賞問題とは、厳密な数学的な定義・用語を避けて筆者なりに意訳すればおおよそ以下のようなもの

    三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか(浅田 秀樹)
  • 難病ALSになったニャンちゅうの声優が「されて一番つらかった質問」とは(津久井 教生)

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)を検索すると「感覚があるままに体が動かなくなる病気」という説明が多くあります。もう少し詳しい描写を探すと「筋肉が動かなくなってしまう」という説明がなされています。そして「現在、効果の認定されている治療法がない」と言われていることもわかります前回は2月25日木曜日NHK・あさイチに出演した事での皆さんの反応などで思ったこと、今後の発信や知ってもらいたいことについて書きましたが、大きな反響があって感謝しています。今回はシンプルなALSに対する皆さんからの疑問を体感してきた私の雑感をお話します。 2019年3月に足の異常を感じてから、9月にALSだと告知された津久井教生さん。現在は要介護4で手足の動きが難しくなり、原稿は割りばしを口にくわえて執筆くださっています。ALSのことを多くの人に知ってもらおうと、この連載「ALSと生きる」を続け、NHK「あさイチ」にも出演しま

    難病ALSになったニャンちゅうの声優が「されて一番つらかった質問」とは(津久井 教生)
    ume-y
    ume-y 2021/03/22
  • 「再生と消滅」を繰り返すサイクリック宇宙では時間は戻るのか?(高水 裕一)

    自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。 量子力学と重力理論を統一する「量子重力理論」の有力候補として、前回はループ量子重力理論をくわしくご紹介しましたが、より人気を集めている候補が超弦理論です。「弦」はさらに「膜」を生みだし、そこから奇想天外な宇宙像「サイクリック宇宙」が発想されました。 永遠に繰り返される「膨張」と「収縮」とは、時間の「順行」と「逆行」に対応しているのでしょうか? だとしたらサイクリック宇宙は、「時間の逆戻り」の強い味方になってくれるのでしょうか? 2人の出会いから始まったサイクリック宇宙 1999年8月、きらびやかな日差しのもと、美しい

    「再生と消滅」を繰り返すサイクリック宇宙では時間は戻るのか?(高水 裕一)
  • 時間の大きさをまじめに測ったら消えちゃったって、どういうこと!?(高水 裕一)

    自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。 これまで、「方向」、「次元数」という手がかりから時間を考えてみましたが、もう1つ重要な手がかりとして「大きさ」という観点から検証してみました。ところが、時間の最小単位として、ミクロの素粒子レベルを追いかていたら、時間そのものが消えてしまいました。 「時間は流れる」なんて考えはナンセンス!? 「超弦理論」と「ループ量子重力理論」という、物理学の次世代理論の探検に、いざ出発です! 時間の大きさ――それは一定ではない さて、時間について考える手がかりとして、「方向(時間の矢印)」「次元(次元数)」を参考に、逆戻りする可能性

    時間の大きさをまじめに測ったら消えちゃったって、どういうこと!?(高水 裕一)
  • 教えてドク! 過去でママに恋されたら、マーティーは消えちゃうの?(高水 裕一)

    自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。 今回は、方向と同じく、時間を考える上で重要な手がかりとなる「次元数」の問題を考えてみます。 時間と次元と言えば、タイムマシン。名物改造車が時空を超えて駆け回る"あの映画"も出てきます! 時間を考える手がかり「次元数」 第2回、第3回では「時間の矢」、第4回、第5回では「エントロピー」と、時間と方向について「なぜ時間は一方向なのか?」という問題を考えてみました。今回は、方向とならんで時間考察に重要な手がかりとなる「次元」について考えてみたいと思います。 物理学では「次元」の数のことを「次元数」と言います。次元とはみなさ

    教えてドク! 過去でママに恋されたら、マーティーは消えちゃうの?(高水 裕一)
  • マクスウェルの悪魔復活! ミクロの世界では時間が戻った!(高水 裕一)

    自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? それは古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問いです。 ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。 前回では、「時間の矢」を生むエントロピーという概念に対抗して天才マクスウェルが送り出した悪魔が、150年かけてついに敗れ去ったところまでをお話ししました。今回は、なんと"倒されたはずの悪魔が復活!"という驚きの最新トピックをご紹介します!! なんと!悪魔が復活した!! 前回の記事では、秩序から乱雑へ向かうエントロピーという概念を確立するための科学者たちの努力と、マクスウェルからの挑戦状「マクスウェルの悪魔」についてお話ししました。 そして、1961年、アメリカのランダウアーによる、「情報の消去」という仕事

    マクスウェルの悪魔復活! ミクロの世界では時間が戻った!(高水 裕一)
  • エントロピーが「時を戻す悪魔」を倒すまでの150年におよぶ戦い(高水 裕一)

    自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。 第2回で相対性理論、第3回では量子力学と、近代物理学「2柱」のエッセンスに触れながら、時間のことを少しずつ考えてきましたが、今回は「逆戻りなど絶対に許さん!」とばかり、「時間の門番」エントロピーが私たちの行く手に姿を現します。 「え、それってなに?」という人も、「知ってるつもりだけど、言われてみると……」「子どもに聞かれたら説明できるかな?」という人も、きっとわかる「なるほどエントロピー解説」は必読です。そして後半では、ある天才が生みだした「悪魔」と、エントロピーとの150年近くにおよぶ攻防が見ものです! 知ってる

    エントロピーが「時を戻す悪魔」を倒すまでの150年におよぶ戦い(高水 裕一)
  • 量子力学は、アインシュタインも認めた"因果律"を破れるか(高水 裕一)

    時間は人類にとっていちばん身近で、あたりまえなものの一つです。にもかかわらず、時間は古くから人類にとって、最もわからないものの一つでした。「時間とは何か」、それは神様が知的生命に与えた最大級の謎といえます。 この謎に挑むべく、一緒に思考の旅に出かけましょう。 『時間は逆戻りするのか』はじめに より 自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。 今回は、20世紀物理学の革命量子力学の登場で、時間に対する考え方がどう変化したかを訪ねる旅です。私たちの日常の感覚ではおよそ考えられないような、ウソでしょ? というお話満載の量子世界。それが前回で取り上げられたアイシュタイ

    量子力学は、アインシュタインも認めた"因果律"を破れるか(高水 裕一)
  • 絶対不変の時空を歪めた相対性理論。それでも破れなかったものとは?(高水 裕一)

    想像してみてください。あなたは喫茶店に入って席に座り、ジュースを注文し、出てきたジュースを飲みほしたとします。この一連の行動は、時間が逆に進む世界ではどうなるでしょう。 まず初めにあるのは「おいしかったぁ」という感覚です。次に、ジュースがコップに吐き出されていき、どんどんコップに収まっていきます。そのあとあなたはジュースを注文し、席を立ち、後ろ向きに外へ出ていく……。 このように時間が逆戻りする世界があると言ったら、とんでもないつき、あるいはSFか、スピリチュアルなお話としか思われないでしょう。 『時間逆戻りするのか』まえがき 自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発

    絶対不変の時空を歪めた相対性理論。それでも破れなかったものとは?(高水 裕一)
  • ホーキング博士最後の弟子が紐解く「人類の時間発見」(高水 裕一)

    想像してみてください。あなたは喫茶店に入って席に座り、ジュースを注文し、出てきたジュースを飲みほしたとします。この一連の行動は、時間が逆に進む世界ではどうなるでしょう。 まず初めにあるのは「おいしかったぁ」という感覚です。次に、ジュースがコップに吐き出されていき、どんどんコップに収まっていきます。そのあとあなたはジュースを注文し、席を立ち、後ろ向きに外へ出ていく……。 このように時間が逆戻りする世界があると言ったら、とんでもない嘘つき、あるいはSFか、スピリチュアルなお話としか思われないでしょう。 『時間逆戻りするのか』まえがき 自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと

    ホーキング博士最後の弟子が紐解く「人類の時間発見」(高水 裕一)
  • AIの「自然言語処理」技術がここへきて劇的な進化を遂げている(小林 雅一) @gendai_biz

    人間ならではの領域に踏み込むAI AI人工知能)が言葉の意味を理解する方向へと大きく舵を切った。 先日、シリコンバレーで限定的にリリースされた「GPT-3」という言語モデルを使うと、コンピュータ(AI)がかなり高度な文章を書いたり、私たち人間の言葉による命令に従って簡単なアプリ開発などの仕事ができるようになる。 GPT-3は現時点で米国のプレスや一部関係者らに限ってリリースされたが、実際にそれを使ってみた人たちからは驚くべき結果が報告されている。 たとえば、「この度、一身上の都合により退社することを決めました」あるいは「ベン、ごめんね、あたし貴方と別れなければならない」という冒頭の一文を入力するだけで、GPT-3はそれに続く文章をしたためて、普通なら書くのが気が重い退職願や別れの手紙を手際よく仕上げてくれるという。 これらの機能は、一般にAIの中でも「自然言語処理」と呼ばれる分野に属する

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  • 【太平洋戦争秘話】74年前、七夕の空に散った日本初ロケット戦闘機(神立 尚紀) @gendai_biz

    太平洋戦争末期、日全土が米軍の高性能爆撃機B-29の空襲にさらされ、主な都市は軒並み甚大な被害を被っていたが、迎え撃つ日の戦闘機が持つ性能では、米軍の新型爆撃機B-29に対して対抗するのは困難だった。 そこで、日軍はロケットエンジンを積んだ戦闘機によって一矢報いんと、同盟国ドイツから提供された最新技術をもとに開発を急ぐのだが……。 試作機の初飛行は失敗、搭乗員は殉職 その日、プロペラも水平尾翼もない、後退翼でずんぐりと異様な形をした小さな飛行機が、轟音を上げて横須賀・追浜飛行場を離陸した。 昭和20(1945)年7月7日、午後4時55分のことである。 試作機であることを示すオレンジ色に塗られたこの飛行機の名は「秋水(しゅうすい)」。日土に空襲を繰り返す米陸軍の大型爆撃機・ボーイングB-29に一矢を報いるべく、開発が急がれていた日初のロケット戦闘機だった。 ドイツからもたらされた

    【太平洋戦争秘話】74年前、七夕の空に散った日本初ロケット戦闘機(神立 尚紀) @gendai_biz
  • 緊急事態宣言延長でも、やはり日本政府のコロナ対策が「ひどい」理由(髙橋 洋一) @gendai_biz

    「延長」の根拠は何か? 稿がアップされる4日(月)、政府は6日に期限を迎える緊急事態宣言を、今月末の5月31日まで延長することを決定する。 と報道されている。こうした話はできるだけ前広に対応すべきものなので、政府からも意図的にリークされているのだろう。 先週のコラムでも書いたとおり、筆者はネット番組で延長の幅を2週間(14日)から1ヵ月(31日)と予想していた(https://www.youtube.com/watch?v=WEYFjfY1Ito)。5月31日は筆者の予想の中間で、キリのいい月末だった。 おそらく、意思決定は次のようなものだったのだろう。 専門家会合担当「専門家は2週間から1ヵ月の延長が必要と言っています」 政治家A「なら、間をとって3週間でいいだろう」 政治家B「キリのいい5月末にしよう」 これで休業補償や現金給付を速やかにしてくれれば文句もないのだが、それは後で触れ

    緊急事態宣言延長でも、やはり日本政府のコロナ対策が「ひどい」理由(髙橋 洋一) @gendai_biz
  • 新型コロナで「情報汚染」されたメディアが報じない「5つの真実」(松村 むつみ)

    毎日のように、新しい感染者が発表される新型コロナウイルス肺炎。国内流行に伴い、SNSに「お湯で予防できる」などのデマが飛び交っていることが報じられているが、注意すべきはSNSだけではない。メディア、特に民放テレビのワイドショーでも、コメンテーターや医師などが不正確な医療情報を根拠に恐怖を煽る場面が見られる。 必要以上に不安を煽られることなく、冷静に対処するために、報じられている内容が真実かを検証したい。 1.「医療崩壊」は起きていない 先日放送されたある朝のワイドショーで、病院が対応できるPCR検査(新型コロナウイルス肺炎の確定診断に必要な検査)の件数が増えないことを憂う男性医師が「早期発見、早期治療が必要。軽症でも全例にPCR検査を」と力説し、同番組では「軽症の人は家にいるしかなく、病院から見捨てられている。これは医療崩壊だ」という論調が一貫して支配的だった。 しかし、現時点で医療崩壊は

    新型コロナで「情報汚染」されたメディアが報じない「5つの真実」(松村 むつみ)