オーディオテクニカから久しぶりの“全部入り”イヤフォン登場 ワイヤレス+ノイズキャンセリング機能をミックスした“全部入り”ヘッドフォンについては、前回のレポートでデノンの新製品「AH-GC20」を取り上げた。ヘッドフォンで“全部入り”の新製品は増えてきているが、イヤフォンではこのATH-BT08NCが久しぶりだと思う。オーディオテクニカとしても、2011年に発売した「ATH-BT04NC」以来の全部入りイヤフォンになる。 大きな特徴は装着スタイルに工夫を凝らしたこと。最近流行の“ウェアラブル”を意識して、電源ボックスやコントロールユニットを肩に乗せてしまうネックバンドデザインがユニークだ。実際、Bluetoothイヤフォンの装着性の善し悪しは「コントロールボックスを身に着ける負担をどれくらい軽減できているか」で決まる部分が大きい。最近ではイヤフォン本体に組み込んでしまうことで、ケーブルにか
耳の肥えた3人のレビュアーが注目のヘッドフォンを価格帯別に評価するバイヤーズガイド。今回は1万円から2万円のオーバーヘッド型を取り上げよう。比較的手に入れやすい価格帯ながら、ラインアップを見ると話題になった人気の製品がそろっている。しかし、人気があろうとなかろうと、あくまで自分の耳でシビアに音を判断するのが3匹の特性。その結果は? その前に恒例「野村ケンジの一言アドバイスコーナー」。今回は前回の「アラウンドイヤー型」に続き、「オンイヤー型」がテーマだ。 ――お待たせしました。今回は「オンイヤー型」です。 野村氏: 前回の「アラウンドイヤー型」と同じくヘッドフォンの耳に接する部分「イヤーパッド」の形状を表す用語です。オンイヤー型は耳の上にのる形状で、“ポータビリティー”というイヤフォンのメリットをヘッドフォンでも実現しようとしたもの。ハウジングを小さくして可搬性をあげた派生的なモデルといえま
国内メーカーの上位モデルが並んだ前回から一転。今回は5機種中4機種が海外製品となった。それもダイヤモンドのように輝くヘッドフォンから、某軽音楽アニメで有名になったモデルまで、個性豊かなヘッドフォンがそろっている。デザインもさることながら、音の評価も気になるところだ。 本題の前に恒例「野村ケンジの一言アドバイス」コーナー。今回は「開放型」にがテーマだ。 ――今回と次回で「開放型」と「密閉型」を取り上げたいと思います。まずは開放型からお願いします。 野村氏: 開放型、オープンエアー、オープンバックといった呼び方がありますが、要はハウジングで密閉していない、開放されたスピーカーを搭載するヘッドフォンのことです。 メリットは、音の特性がスピーカーの素の特性に近いこと。特長が素直に現れため、音質的な意味では優位といえます。ひずみが少ないので空間的表現も上手。広がり感のある音になります。 このように、
価格帯別にオススメイヤフォンをピックアップし、耳の肥えた3人のレビュアーが横並び試聴を行うバイヤーズガイドの第4回。今回は実売価格で2万円から3万円のクラスだ。“高級機”と呼ばれる価格帯に入り、特長的な製品が増えてきたようだ。 その前に恒例「野村ケンジの一言アドバイスコーナー」。今回はイヤフォンのスペック表に必ずある「インピーダンス」について解説してもらった。 ――インピーダンスとは何でしょう 野村氏: 電気回路に交流電流を流したときの抵抗です。単位はオーム(Ω)。そのイヤフォンが、どれだけの電気抵抗のある回路かを示しています。 ヘッドフォン/イヤフォンの場合、ボイスコイルの巻き数などが抵抗値に影響するため、インピーダンスは「音が鳴りやすいか、鳴りにくいか」を示す指標となります。インピーダンスが低いほうが音は鳴りやすい(大きくなる)が、それを駆動するパワーアンプの負担は大きくなります。 ―
■ 高音質化へのアプローチ オーディオの高音質化技術というのは、アナログ的なアプローチとデジタル的なアプローチに大別される。 アナログ技術の魅力は、割と理屈をすっ飛ばしたところにあると思う。いやもちろん理屈はあるのだが、風が吹けば桶屋が儲かる的な複雑な連鎖を伴うため、「やったこと」と「その結果」がものすごく離れているように見えるのだ。何かを貼る、あるいは置くだけで音が良くなるといったものは、その類だろう。こういうものは、本当に改善したのか気のせいなのかは、個人の判断にゆだねられる。 一方デジタル的なアプローチの特徴は、ロジックとしてのわかりやすさにある。こうなっていたものが、こうなります、だから音が良くなっているはずです、と理詰めで攻められると、そうかそうかと納得してしまう。要するにどのようなアプローチでも、聴き手を納得させた方の勝ちということなのかもしれない。 今年8月に発表された日立マ
アップルの純正カナル型イヤフォンなど、比較的低価格なモデルも登場し、注目が集まっているバランスド・アーマチュアタイプのイヤフォン。低価格機で裾野が広がる一方、ハイエンドにもコンシューマ向け初の3ウェイタイプ「Westone3」など、注目の新製品が登場している。 ここではマルチウェイタイプのバランスド・アーマチュア方式の高級モデルを中心に、ハイエンドイヤフォンの音質や使い勝手をチェックした。取り上げるモデルはWestoneの「Westone3」(オープンプライス/直販54,800円)と、オーディオテクニカの「ATH-CK100」(56,700円)、Ultimate Ears「Triple.fi 10 Pro」(実売49,800円前後)の3モデル。 ■ バランスド・アーマチュア方式とは そもそもバランスド・アーマチュア方式とは何だろうか。構造を簡単に説明すると、一般的なダイナミック型ユニットは
日本初上陸の「Klipsch」カナル型イヤフォンを試す 老舗メーカーが手掛ける超小型イヤフォンの音とは? 高音質なカナル型イヤフォンが人気を集める一方、カラーやデザイン性に富んだ女性向けヘッドフォンも増加。音質にとことんこだわる人や、デザインにこだわる人など、方向性は多用だが、ほとんどの人がポータブルプレーヤーに付属していた標準のインナーイヤフォンを使っていた一昔前と比べると“プレーヤーに付属のイヤフォンを他のものに買い換える”という行為自体が一般化したと言えそうだ。 活気のある市場には、ソニー、パナソニック、オーディオテクニカ、ビクター、ケンウッドなどの国内メーカーだけでなく、ShureやAKG、Ultimate Earsなどの海外メーカーも参戦。オーディオスピーカーの代名詞であるJBLなどもカナル型イヤフォンを出している。最近では「A7」などでオーディオファンにはなじみ深いALTEC
「携帯プレーヤーだから音質なんてこんなもの」と妥協せず、社外品のイヤフォン/ヘッドフォンを手に入れ、より上質なサウンドを楽しもうとする昨今の風潮は素晴らしいと思う。 iPodをはじめとする最新のデジタルオーディオプレーヤーは、ヘッドフォンの良し悪しを描き分ける基礎体力を充分持ち合わせているし、ファイル形式などの工夫によってはさらに上質な、侮りがたい能力を発揮させることもできる。そもそも音楽を「いい音で楽しみたい」と思うのはごく自然な欲求。イヤフォンについても「付属品でいいや」と思わず賢く選びだすことで、ミュージックライフは何倍も楽しさを増すのだ。 そういったアクティブな思想によって支えられている今日の高級ヘッドフォン/イヤフォン・ブームだが、そのなかでもいちばんの人気は、耳の穴へ差し込むカナル型(耳栓型)イヤフォンだろう。音質最優先のオーバーヘッドタイプも根強い人気はあるが、“携帯”プレー
音質にこだわるユーザーから支持を集めるカナル型イヤフォン。最大の特徴は、その名の通り、耳栓のように耳穴(外耳道/ear canal)の深くまで挿入できる形状だ。シリコン製などのイヤーピースは、イヤフォンを固定すると同時に、耳穴に密着して外部からの騒音を遮断/音漏れを低減。静かな状態で再生するため、細かい音まで聴き取れ、低音再生能力も優れたモデルが多い。 そのため、カナル型では耳への“装着具合”が重要になる。しかし、耳や耳穴の形状は人によって千差万別。“誰にでも具合の良い形状”というのは難しい。そこで各社はサイズの異なるイヤーピースを付属したり、指で押しつぶしてから耳穴で膨らむスポンジタイプのイヤーピースを採用するなど、様々な工夫を行なっている。 究極までにこだわると、Ultimate Earsのカスタムシリーズや、センサフォニクスのイヤーモニターなどのように、ユーザーの耳の形状をシリコ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く