刑事という人種は、職務において人を観察することが非常に多い。そのため自然と、人の顔や仕草を見ているだけで心理状態がわかるようなスキルが身につくものだ。いわば元刑事の習い性というやつなのだが、私は、移送中の"彼"の表情を見たとき、ふてぶてしさの中に、どこか安堵感のようなものを見出した。 今年、11月に発生した元厚生次官宅連続襲撃事件は、当初は年金テロだと騒がれたが、今では実行犯・容疑者の個人的な復讐という底の浅い事件として片付いてしまった感がある。しかし、それは事実なのだろうか。そんな不信感を今も持っている方は少なくないと思う。私の周囲の警察関係者の中にも、今も疑念を抱いている人間は多い。それは今回の犯行が、単独犯というにはあまりにも不自然な点が多いからである。 具体的に不自然な点を挙げてみよう。まずは、ある鑑識関係者からの情報によれば、小泉容疑者が逃走する際に、逃走車に助手席から乗った可能
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