ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち (光文社新書) 作者:ジョン・ロンソン 光文社 Amazon 『ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち』から引用する*1。 最初に何人かが「ジャスティン・サッコは悪人だ」と意見を述べた。その何人かに対して即座に称賛の声があがった。かのローザ・パークス(訳註:バスに白人席と黒人席があった時代に、運転手に注意されても白人に席を譲らなかった黒人女性)のように、差別に敢然と立ち向かった人として扱われたのだ。すぐに「称賛」というフィードバックがあったことで、称賛された側はそのままの行動を継続する決断を下した。 (p.480) 「称賛」というキーワードは、ネットリンチやキャンセル・カルチャーが起こる理由を理解するうえで重要なポイントになるように思える。 インターネットの世界では忘れがちだが、わたしたちが生きる日常の世界では、「非難」とは必ずしも褒められる行為
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