幻覚作用のある脱法ハーブの吸引が広まっている問題で、警視庁が、東京都内で体調不良を訴えて救急搬送を要請したケースを調べたところ、今年1~5月末で昨年1年間の11人を大幅に上回る99人(84件)に上っていることがわかった。 中学生も含まれていた。同庁が19日発表した。 発表によると、男性85人、女性14人。年代別では20歳代が最多の51人で約半数を占めた。次いで30歳代19人、未成年者13人と続き、最年長は57歳の自営業男性だった。未成年者の大半は、中高、大学生で、路上で意識がもうろうとして救急搬送された中学3年男子(14)は「先輩に勧められた」と話しているという。 同庁は都と連携し、都内のハーブ販売店(5月末現在で78店)への販売自粛を要請しており、今月12日には渋谷区内の販売店経営者ら2人を薬事法違反容疑で逮捕している。