オリックスが初優勝を果たした今年のプロ野球交流戦。2005年の導入以来、6年連続でパ・リーグ勢が制する結果になったが、今年はセ・パの“格差”がより鮮明になった。球場の広さ、ストライクゾーンの微妙な違いなどが、「パ高セ低」の現状を生み出しているようだ。(プロ野球取材班) ◇ ■強力な先発陣 今季の交流戦の通算成績はパが81勝、セが59勝とパの勝ち星がセを大きく上回った。パ球団が上位1〜6位を独占し、セ球団は7〜12位の下位に甘んじた。 セ首位の巨人ですら、12勝12敗と勝ち越すことができなかった。セで勝ち越した球団は巨人を含めて皆無で、交流戦導入以来、初の“汚点”を残す結果になった。 要因のひとつには、涌井、岸(西武)、岩隈、田中(楽天)、杉内(ソフトバンク)ら絶対的なエースがパにそろっている点が挙げられる。「パは力のある先発投手が多い」と巨人の原監督。楽天で捕手を務める嶋も