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2011年9月20日のブックマーク (3件)

  • ひとはどこまで愚かで残酷になれるのか? ポルポト残照(2) – 橘玲 公式BLOG

    ドイツ系ユダヤ人の政治思想家ハンナ・アーレントは、ナチス親衛隊幹部で、強制収容所による「ユダヤ人問題の最終解決」を指揮したアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し、「悪の陳腐さ」という有名な言葉を残した。だが同じような陳腐さは世界のどこにでも―たとえばカンボジアにも―あった。 トゥール・スレン収容所は、ドゥイチ(名カン・ケク・イウ)と呼ばれる若い所長によって管理・運営されていた。ドゥイチはポル・ポトら最高幹部から直接、指示を受ける立場におり、絶対的な権威として収容所に君臨し、3年4カ月の間に1万4000人の容疑者を取り調べ、そのほぼ全員を粛清したとされる。それと同時にドゥイチは、きわめて几帳面に、容疑者の自白調書を記録に残した。ベトナム軍によるプノンペン陥落の際もこれらの膨大な文書は破棄されることなく、それによって後世の研究者たちは収容所の全貌に迫ることができたのだ。 ドゥイチはカンボジアの最

    ひとはどこまで愚かで残酷になれるのか? ポルポト残照(2) – 橘玲 公式BLOG
  • ひとはどこまで愚かで残酷になれるのか? ポルポト残照(1) – 橘玲 公式BLOG

    いまは海外にいて更新できないので、むかし書いて使っていなかったポルポトについての原稿を2回に分けてアップします(日の現状の比喩というわけではありません)。 *                   *                   *                   *                   *                   *                   *                   * カンボジアの首都プノンペンの南3キロほどのところに、トゥール・スレン博物館がある。トンレサップ川に面した王宮からなら、トゥクトゥク(バイクタクシー)で15分ほどの距離だ。 ここはもともとは高等学校の校舎で、校庭を囲むようにコの字型に5棟の建物が配置されている。 ポル・ポト率いるクメール・ルージュ(民主カンプチア)がカンボジアを支配した1975年から79年ま

    ひとはどこまで愚かで残酷になれるのか? ポルポト残照(1) – 橘玲 公式BLOG
  • イラク通貨 数十億円超の投資→デノミ表明で“紙くず”になる恐れ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    投機対象として販売されているイラクの通貨「ディナール」が“紙くず”になる可能性が高まっている。イラク政府が数年内のデノミ(通貨呼称単位の切り下げ)を表明したためで、両替業者には問い合わせの電話が相次いでいる。ディナールは、日国内では換金が困難にもかかわらず、両替業者が数百倍以上の値上がりの可能性をうたって販売。投資総額は数十億円以上ともいわれており、消費生活センターなどが注意を呼びかけていた。 1990年当時のイラク通貨の交換レートは、2万5千デイナールが約400万円だったが、湾岸戦争の敗北などで一時5千分の1まで下落した。現在は両替業者が復興の進展を踏まえ、「将来、20万円が1億円以上になる」と宣伝し、2万5千デイナール紙幣1枚を6千円程度で販売、投資を誘っていた。 国民生活センターによると、ディナール購入の相談は平成21年から今年7月末までで1032件、実際にお金を振り込んだ総額は約