中国訪問中の韓国の朴槿恵大統領は29日、1940年代に日本の植民地支配に抵抗した朝鮮人らが部隊の拠点を置いた陝西省西安に、記念の石碑を建てる許可を出すよう同省の共産党幹部に要請した。聯合ニュースが伝えた。 朴氏は28日にも、習近平国家主席に対し、初代韓国統監を務めた伊藤博文を暗殺し死刑になった安重根の石碑を、暗殺現場の中国黒竜江省のハルビン駅に建てたいとして協力を要請している。 中国国内にある抗日運動ゆかりの地に記念碑を建てることで、中国と韓国が歴史問題で共に日本に向き合う構図を強調したい考えとみられる。 朴氏が石碑の設置許可を求めたのは、日本に抵抗した独立運動家らが上海で樹立した大韓民国臨時政府の傘下にあった「光復軍」が拠点を置いた場所。朴氏は、韓国は2009年から設置事業を進めてきたと述べたという。(共同)