ブラジル北東部マラニョン州で、6月末に行われたアマチュアサッカーの試合中、退場処分に反発した選手(31)を審判(20)が刺殺した。選手の友人らが怒って審判の首を切断して殺害、くいの上に放置するという事件に発展し、国内外に衝撃が広がっている。地元メディアが8日までに伝えた。 ブラジルではサッカーをめぐる衝突などが多発、殺人事件も頻繁に起きているが、今回の事件は極めて残酷。当局は来年のサッカー・ワールドカップ(W杯)開催を控え、一層の治安対策強化を迫られそうだ。 事件は6月30日に発生。試合で退場処分を受けた選手が審判を蹴ってけんかになり、審判が持っていた刃物で選手を刺した。病院に運ばれる途中で選手が死亡したことから、選手の友人らが審判を襲撃、頭や手足を切断したという。 地元警察は今月6日、審判殺害に関与した疑いで男(26)を逮捕。当時の映像を分析して捜査を続けている。(共同)銛を顔に打ち込ま