広島県などが令和3(2021)年4月に開学を目指す新しい県立大の学長に就任予定の有信睦弘(むつひろ)東京大副学長(72)が23日、広島市内で記者会見し、大学の名称を「叡啓(えいけい)大」に決定したことを明らかにした。近く文部科学省に設置認可を申請する。 叡啓大は県立広島大(広島市)を運営する公立大学法人の傘下に設置される。企業や地方自治体と連携して地域が抱える課題解決に実践的に取り組む「ソーシャルシステムデザイン学部」のみの単科大で、1学年の定員は100人。このうち20人程度を海外からの留学生とする。 有信氏は記者会見で「将来社会の課題を見いだし解決に寄与する人材を育てたい」と抱負を述べた。新大学の設置には学生の県外流出に歯止めをかける狙いもあり、将来的に社会人も受け入れる方針を示した。