東日本大震災後、仏教やキリスト教などの宗教者、医療者、市民グループが「心の相談室」を設立し、犠牲者の弔いや遺族の悲嘆ケアに取り組んでいる。室長の岡部健さん(62)=仙台市青葉区=は長年、がん患者の在宅ホスピスケアを続ける医師。自身もがんを患いながら、遺族や死を前にした患者の苦悩を緩和する宗教的ケアを社会に定着させようと、力を注ぐ。 ◎宗教的ケアの定着目指す <震災後に窓口> 心の相談室は震災後の昨年3~4月、犠牲者の火葬が行われていた葛岡斎場(青葉区)に、宮城県宗教法人連絡協議会が窓口を設けたことからスタートした。宗教宗派の違いを超え、僧侶、牧師、神主らが心を一つにして犠牲者を弔った。 5月には悲嘆ケア、医療、生活支援の専門家も一体となって、無料の電話相談を開始。栗原市の住職の呼び掛けで、避難所や仮設住宅に出向く傾聴移動喫茶「カフェ・デ・モンク」も始め、秋からはラジオ番組を通じて、支援
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