多くの方が、特にご家族が、「まさか主人がこんなに早く死を迎えるとは思いませんでした」、「まさか家内がこんな年で旅立つとは思いませんでした」とおっしゃいます。そういう意味で、まさかまさかの連続を見ているという感じがいたします。生というものが延長して、その延長線上に死があると思っていたのが、途中で、ああ自分は、自分の家族は、実は死を背負っていたんだなということを実感するわけですね。 多くの患者さんやご家族と接していまして、私は一つの症候群を発見いたしました。それは「矢先症候群」という症候群です。これは私が何回か医学の論文に書いた私自身のオリジナルなんです。「矢先症候群」というのはどういうものかと申しますと、二つの例を挙げればすぐにおわかりになると思います。数年前に看取った、それこそ63歳の肝臓がんの末期の患者さんが入院してこられたときに、奥様にお話を伺いますと、「主人は本当に会社人間で、一生懸
■2015年に470万人へ、治療薬のエーザイ、紙おむつ花王も 厚生労働省は24日、2012年の認知症高齢者が推計で305万人に上ると発表した。2002年の149万人から倍増し、65歳以上人口に占める割合は約10%になった。従来予測を上回るペースで増加していることが判明したため、来年度からの5カ年計画で新たな認知症対策に乗り出す模様だ。 厚生労働省によると、2003年時点の予測では2010年に208万人、2015年に250万人、2020年に289万人としていたが、2010年9月の要介護認定に関するデータを基にして、日常生活で介護や支援が必要な認知症高齢者数を推計し直した結果、2010年時点で280万人(65歳以上人口に占める割合9.5%)と従来予測の1.35倍になっていたことが判明し、今回の推計では2015年に345万人(同10.2%)、2020年に410万人(同11.3%)、2025年に4
東日本大震災後、仏教やキリスト教などの宗教者、医療者、市民グループが「心の相談室」を設立し、犠牲者の弔いや遺族の悲嘆ケアに取り組んでいる。室長の岡部健さん(62)=仙台市青葉区=は長年、がん患者の在宅ホスピスケアを続ける医師。自身もがんを患いながら、遺族や死を前にした患者の苦悩を緩和する宗教的ケアを社会に定着させようと、力を注ぐ。 ◎宗教的ケアの定着目指す <震災後に窓口> 心の相談室は震災後の昨年3~4月、犠牲者の火葬が行われていた葛岡斎場(青葉区)に、宮城県宗教法人連絡協議会が窓口を設けたことからスタートした。宗教宗派の違いを超え、僧侶、牧師、神主らが心を一つにして犠牲者を弔った。 5月には悲嘆ケア、医療、生活支援の専門家も一体となって、無料の電話相談を開始。栗原市の住職の呼び掛けで、避難所や仮設住宅に出向く傾聴移動喫茶「カフェ・デ・モンク」も始め、秋からはラジオ番組を通じて、支援
やまだ ひさし/1987年京都大学経済学部卒業、2003年法政大学大学院修士課程(経済学)修了。15年京都大学博士(経済学)。住友銀行(現三井住友銀行)、日本経済研究センター出向などを経て93年より日本総合研究所調査部出向。同経済研究センター所長、マクロ経済研究センター所長、ビジネス戦略研究センター所長などを経て11年より調査部長/チーフエコノミスト。17年理事、19年副理事長に就任し退任後、23年4月から現職。専門はマクロ経済分析、経済政策、労働経済。著書に「北欧モデル 何が政策イノベーションを生み出すのか(共著)、「市場主義3.0」、「デフレ反転の成長戦略『値下げ・賃下げの罠』からどう脱却するか」、「賃金デフレ」など。 山田久の「市場主義3.0」 わが国は、実質成長率の低下、デフレの長期化、雇用情勢の悪化などの構造問題に直面し、閉塞感が強まっている。その原因は、戦後に形成された経済社会
独り勝ち・『ゼクシィ』商法の光と影、今や強者の驕りも垣間見え…(1) - 12/08/24 | 10:00 結婚情報誌『ゼクシィ』は1993年5月24日に創刊された。首都圏版から地域を拡大し、現在では鳥取・島根・沖縄県を除いて、全国を制覇している。ゼクシィが発売された93年とは、いわば“ブライダル革命”。それほど業界を激変させたからだ。 現代のような結婚式と披露宴が普及したのは、60年に日活ホテルで執り行われた、石原裕次郎氏と北原三枝さんが原型といわれている。日本の結婚式とは両家が主催する披露宴で、結婚する新郎新婦を招待客にお披露目するスタイルだ。結婚の決まったカップルは親に結婚を報告すると、親の指示でホテルか専門結婚式場に行かされ、式場選びは両家両親の意向で決められた。当時のホテルや専門式場の価格はすべて定価で受け入れられていた。 中でもバブル期のブライダルビジネスは空前の好景気。結
7月上旬、「東京国際ブックフェア」の最終日、ある重要な議論の場が設けられた。出版業界の抱える課題が凝縮されたいわば「パンドラの箱」のようなこのシンポの様子を全文書き起こしでお届けする。 はじめに 7月上旬――「東京国際ブックフェア」「国際電子出版EXPO」など、国内の出版、電子書籍市場が活況になるこの時期。今年は楽天グループのKoboやAmazon.comのKindleがいよいよ国内でのサービスインかといった話題で持ちきりだったが、この時期、ある重要な議論の場が設けられた。 それは、東京国際ブックフェアの最終日、急きょ追加されたシンポジウムだ。「電子書籍時代に出版社は必要か? -『創造のサイクル』と『出版者の権利』をめぐって」というこのシンポジウムは、当初の予定になかったこと、また、上述のkoboなどの話題にかき消される形で、あまり大きな話題にならなかった。 しかし、このシンポジウムは、5
【野田総理冒頭発言】 今月に入ってから、我が国の周辺海域において、我が国の主権に関わる事案が相次いで起こっており、誠に遺憾の極みであります。我が国として、このような行為を看過することはできません。国家が果たすべき最大の責任、それは平和を守り、国民の安全を保障することです。国の主権を守り、故郷の領土、領海を守ることです。私は、国政全体を預かる内閣総理大臣として、この重大な務めを毅然とした態度で冷静沈着に果たし、不退転の覚悟で臨む決意であります。 本日は、歴史的な経緯やこれまでの対応を振り返りながら、今後、我が国が取るべき基本的な方針について、私自身の考えを国民の皆様に直接申し述べたいと思います。同時に、様々な事態に、政府として引き続き冷静に対応をするつもりであり、国民の皆さんに、その点、御安心をいただきたいと思います。 まず初めに、我が国は、世界に冠たる海洋国家であることを確認したいと思いま
優れたビジョンを持った組織が適切に運営されることで、地域コミュニティや非営利団体、財団、企業など、すべての関係者が大きな恩恵を得て、社会の課題を解決することができる---。 このことを、最近発売された新刊書『カブーム! 100万人が熱狂したコミュニティ再生プロジェクト』(ダレル ハモンド著・関美和訳・英治出版)は力強く感じさせてくれます。*原題は『KaBOOM!: How One Man Built a Movement to Save Play』(2011年4月発売) 今回はこの「カブーム!(Kaboom!)」という団体のこと、そしてこの団体がデジタル・ツールを活用することで、いかにイノベーションを大幅に規模拡大(スケール)することに成功したかを、紹介したいと思います。 カブーム!とは、簡単に言うと、全米各地に公園を造ることで子供たちに遊び場を提供する非営利法人です。この団体名、日本人に
オールボーイと後から名付けられた犬は、シンガポールのとある路上で生まれた。暖かい家庭がどんなところなのか知る由もない。エアコンから流れる水と通行人から与えられるほんのすこしの食べ物で生き延びていた。オールボーイは怪我をして3日間まったく動けずうんうんうなっていた。何の希望もないままに路上に横たわっていたところ、動物ボランティア団体が保護した。 ソース:Last Moments Of Love For An Abandoned Dog まるでネズミの死骸のような臭いを放っていたオールボーイ。その体は無数のノミで埋め尽くされていた。もう自力では立つこともできないオールボーイ。健康診断の結果、複数の病気にかかっており、手を尽くしても助からないことが判明した。 もはや残された時間はあとわずかである。このままここで死を迎えさせていいのだろうか?オールボーイはひどい病状でありながらも決して安楽死処置を
奈良県を中心に大阪・京都・三重での家族葬葬儀専門の葬儀社をしています。今後の葬祭業について消費者の立場で考えていきます。 家族葬のオーソリティ 家族葬専門葬儀社オフィスシオン 1級葬祭ディレクター 皆さんは「人の死=葬儀社、お寺」との連想ができますか? 年代によって大きく変化しても仕方がない質問ですが 実は私たち葬祭業はこの方程式がなくてはならない基本として成り立ってきたビジネスモデルなんです 人々の心の中にこの連想が存在してもらう事が当たり前、 もしくはそうあり続けてもらいたいと今でも願っている業界です 「人生の一大事」「時間がありません」などと不安を煽り、半ば恫喝に近い事をしてきた業界なのかもしれません その考え方が真っ向から否定され始めていることに気づいている人が 葬祭業界の中でどれだけいることでしょうか? 以
船井総合研究所において、葬祭業を専門にコンサルティングを行っている前田亮の気付きやマーケティングに関することを発信 葬儀業界は数少ない成長産業。 そのようによく取り上げられますし、言われることも多いです。 それをいわれる度につらいなぁと思いながら話を聞いています。 確かに死亡人口は増えていきます。 それをもって「マーケット拡大」となるのですが、果たしてそれはどうなのか。 もちろん葬儀業界全体で言えば、死亡人口の増加はマーケットにプラスに働きます。 ただ誰もがご承知のとおり、葬儀にかける費用は減少傾向にあります。 死亡人口は増えるといっても毎年0.02%といった程度の数字です。 葬儀費用の平均値を取れば10万円も20万円も下がっていたりします。 また直葬といわれる葬儀が増えることで何が起きているか。 これには葬儀会館などの大きな初期投資を必要としない葬儀の形です。 つまり比較的参入しやすい葬
樹木の下に遺骨を合葬する東京都立小平霊園(東村山市)の「樹林墓地」の公開抽選が二十三日、都庁で初めてあり、五百体分の当選者が決まった。倍率は一六・三倍と合葬墓地では近年にない高倍率。生前から身寄りがなくても申し込め、自然にかえるコンセプトが人気を呼んだらしい。 霊園内に樹林墓地一万七百体分を新設。コブシやネムノキなど八本の樹木のまわりに、直径一・五メートル、深さ二・一メートルの穴二十七個を掘り、遺骨を布に包んで埋める。費用は遺骨一体十三万四千円、粉状遺骨四万四千円。
厚生労働省は24日、2011年度の概算の医療費が前年度比3.1%増の37兆8000億円になったと発表した。増加は9年連続で、金額は過去最高となった。高齢者の増加に加え、医療技術の進歩を受けて高額な治療を受ける人が増えた。70歳以上の医療費は17兆円と全体の45%を占める。高齢化で膨らみ続ける医療費をどのように抑制するかが課題となる。11年度の概算医療費は前年度に比べて1.1兆円増えた。増えた分
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く