小宮山洋子厚生労働相は25日、「統合医療」のあり方に関する検討会の冒頭にあいさつし、「統合医療を推進するために、どんな取り組みが必要なのか、厚労省としても積極的に検討したい」と述べた。 統合医療の推進に意欲を示す小宮山洋子厚生労働相=中央=(25日、同省) 小宮山厚労相は、統合医療の推進が求められる理由について、「がんや生活習慣病などの慢性疾患に対しては、近代西洋医学が必ずしも万能ではないという意見もあり、伝統医療などへの関心が、最近特に高くなっている」と述べた。 一方、「安全性や有効性について、科学的な根拠が求められる」と課題を指摘。有効な評価方法を検討するよう委員らに求めた。 統合医療は、従来の近代西洋医学に、漢方やはり・きゅう、サプリメント療法などの伝統医療や相補・代替医療を取り入れたもの。ただ、その定義や範囲は明確でなく、同検討会は統合医療の定義付けや、評価方法を議題に検討を進