埼玉県川越市が同市小仙波地区で進めている新斎場(火葬場)の建設計画をめぐり、予定地周辺の住民らから「火葬場を作らないという約束だったのに」と抗議の声が上がっている。近くに葬儀式場を建設する際、市が地元住民にそう説明していたのだ。市は「確かにそういった話はあった」と認めながらも、あくまで建設に理解を求めていく構えだ。(塩塚夢) 川越市では、現在稼働している同市旭町の市斎場が建設から30年以上たち老朽化。また、炉数も5基と少なく「火葬能力が限界」(同市)として、倍以上の炉数を持つ新斎場の建設計画を進めている。平成22年から6つの候補地の中から建設予定地の選定を始め、敷地面積の縮小などを経ながらも、昨年11月に同市小仙波を予定地として正式に決定した。 これに猛反発しているのが地権者と周辺住民計約20世帯。実は、予定地の向かいにはすでに葬儀式場「川越市民聖苑やすらぎのさと」(12年開館)がある。こ