フランス・アンジェルビリエ(Angervilliers)の老人ホームで、古い写真を見るアルツハイマー病患者の女性(2011年3月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/SEBASTIEN BOZON 【5月20日 AFP】英語とフランス語を公用語とするカナダで、2言語話者(バイリンガル)に「壊滅的な」影響を与えるとされるアルツハイマー病に注目が集まっている──。後に習得した第2言語を失うことで、自国内にもかかわらず孤立感を感じることにつながるとされているためだ。 2言語話者をめぐっては、認知症の発症が遅れる可能性が指摘されており、その事象を裏付けする証拠も多く示されている。しかしひとつの言語が不自由になることから生じる基本的なコミュニケーションの喪失が、患者に疎外感を与える事例は多く見られるという。 ■仏語と英語でのテストで大きな差 アルツハイマー病の発症で、第2言語によるコミュニケーション