リバタリアニズムの目的は自由だと言ふが、自由とは何かを行ふための條件であつて、目的そのものにはなり得ない。リバタリアニズムは價値觀を持たない虚無主義ではないか。 リバタリアニズムは政治哲學の一種です。政治哲學には、コミュニタリアニズム(共同體主義)のやうに、政治が特定の價値觀を唱導すべきだと唱へるものもありますが、リバタリアニズムは、價値觀は個人によつて樣々であり、政治はそれに干渉すべきではないといふ立場をとります。唯一の例外は「他人の自由を不當に侵してはならない」といふ價値觀です。リバタリアンは、政治がそれ以上の價値觀を個人に押しつけるのは、分をわきまへぬ越權行爲だと考へるのです。 政治哲學でありながら政治の役割をせいぜい消極的にしか認めないところに、リバタリアニズムのユニークな點があると言へるでせう。 リバタリアニズムは生命・身體・財産の不可侵を強調するが、人間にはそれらを犠牲にしても
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