支援を求めるNPO法人の役員と情報交換する野口さん(右から2人目)。障害者が焼いているパンを試食しながら、自分ができる支援について話した(長崎市で) 仕事で培った知識や技術を生かせる、「プロボノ」と呼ばれるボランティア活動に参加する人が増えている。貢献できそうな団体を教えてくれる仲介組織も各地で誕生しており、活動が広がりそうだ。 「広告会社で看板やチラシのデザインをしていました」 3月下旬に長崎市で開かれた「ながさきプロボノ・フェア」で、市内の主婦、野口美砂子さん(50)が、経験をアピールしていた。フェアは、プロボノを実践したい人と、支援を求めている団体との「出会いの場」作りが目的で、まるで商談会のような雰囲気だ。 野口さんのブースにやって来たのは、障害者の就労支援に取り組むNPO法人の役員。障害者が作っているパンの販売促進について指南してくれる人を探していた。野口さんが「PR用のパンフ
「支え合いマップ」を広げ、地域の情報を書き込む玉江浦2区町内会のメンバー(山口県萩市で)=秋月正樹撮影 ご近所に住む一人暮らしのお年寄りや、老々介護などの家庭を気にかけようと、「支え合いマップ」と呼ばれる地図作りが、各地で広がっている。地震など災害の備えにも役立ちそうだ。 人間関係を視覚化 「一人暮らしのこの人は、最近どうしてる?」「あの人がおかずのお裾分けをしているわ」――。 山口県萩市にある玉江浦2区町内会(約120世帯)の集会所に、町内会の役員や民生委員ら8人の住民が集まっていた。 3年ほど前から、独自の支え合いマップを作っているメンバーだ。テーブルの上に大きな住宅地図が広げられ、「一人暮らしのこの人」の家には、ピンクのシールが貼られている。 ペンを持った女性メンバーが、この家と、食事を提供している家の間を線で結んだ。別の女性が「そういえば、この店で買い物しているのを見かける」と言
68歳男性の心肺補助装置を取り外して延命治療を中止した事例を、福岡大病院(福岡市)救命救急センターが26日、大阪市内で開かれた日本集中治療医学会で報告した。家族と協議したうえで、医療チームで検討して決めたといい、2007年11月に日本救急医学会が示した終末期医療の指針に沿った判断だとしている。 発表によると、男性は急性呼吸不全で入院。人工呼吸器を装着し、体外式の心肺補助装置(PCPS)も併用したが、呼吸不全は改善せず、入院21日目に救命は困難と判断。家族と協議し、22日目に家族立ち会いの下でPCPSを外し、まもなく死亡が確認された。 日本救急医学会の指針は、終末期を〈1〉脳死状態〈2〉臓器の機能不全が不可逆的で人工装置に生命維持を依存〈3〉治療法がなく、数日以内の死亡が予測される〈4〉回復不可能な病気の末期と判明――のいずれかと定義。これを複数の医師で判断し、家族の意向を確かめたうえで、人
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