組織を変える〈常識〉―適応モデルで診断する スポンサード リンク ・組織を変える〈常識〉―適応モデルで診断する 「組織の常識は世間の非常識」という状況になぜ陥ってしまうのか、理論的でありつつ、やさしく解説した組織論の本。最近のNHKや三菱自動車、社会保険庁のような組織の常識の破綻がなぜ起きるのか、不確実な現代を生き抜く強い組織はどういう組織かを適応のモデルを使って論じる。 ■頑健な共有意味世界に生きる組織と適応性 まず組織の必要条件として「意味世界の共有」があると定義される。 「組織が共有する意味世界は、それに関与する人びとの交代によって左右されないいわば頑健性がある」 それは一般に組織の中で、常識と呼ばれ、具体的には 「常識とは、”かなり共通の対人経験”を有する人びとが客観的だと同意する事柄である」 とされる。ただし、この常識は外部の現実世界のそれと異なる。組織はそれが生きる環境自体を仮