内閣府発表の『令和5年版 高齢社会白書』、厚生労働省発表の『2022年 国民生活基礎調査の概況』などの調査結果とともに、世界で最も高齢化率の高い日本における「介護の実情」についてみていきます。 準備不足で直面すると介護者は悲惨な目に… 『令和5年版 高齢社会白書』によると、日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳。前年に比べて男性は0.09年、女性は0.14年下回りましたが、健康寿命は男性が72.68歳、女性が75.38歳と年々伸びています。 今後平均寿命は男女とも延びて、令和52年には男性85.89年、女性91.94年となることが見込まれています。 医療のレベルの高さや食習慣のバランスのよさなどを理由として、長い間世界一位の長寿国家であり続けている日本ではありますが、平均寿命から健康寿命を引いた期間は、介護を必要として生活していくことになります。日本で生きる人々の多く