2022年10月10日 冨山和彦(日本取締役協会会長 経営共創基盤 IGPIグループ会長、日本共創プラットフォーム(JPiX)代表取締役社長) [ 雑誌「コーポレートガバナンス」Vol.10 - 2022年8月号 掲載 ] 企業統治の実質を高めるには 日本取締役協会の新会長に冨山和彦・経営共創基盤(IGPI)グループ会長が就任しました。協会が誕生して20年あまりが経過し、日本企業のコーポレートガバナンス(企業統治)の実質が問われるなかで初めての会長交代となりました。そこで財界の論客としても大きな存在感を見せる冨山新会長に、コーポレートガバナンスの実質を高めるための今後の協会活動の方向性やガバナンス改革の行方などをうかがいました。(聞き手・経済ジャーナリスト 井伊重之) 「覚悟と能力」が問われる社外取締役 ――会長ご就任、おめでとうございます。まずは新会長としての抱負をお聞かせください。 冨