以前、本コラム(2010年3月25日「世界を変える4つのメガトレンド」、2011年2月16日「再び「世界を変える四つの人口メガトレンズ」」)で紹介した、ジョージ・メイソン大学のゴールドストーン教授が「フォーリン・アフェアーズ・リポート」(2010年1月号)に寄稿した論文「世界を変える四つの人口メガトレンズ」で、教授は、欧米民主主義国家、共産主義国家、途上国という冷戦期の世界の3分類に替わり、今後の人口の年齢構成と人口分布をめぐる世界的な偏在により、新たに3つの世界に分かれていくだろうと分析している。 第1世界は、北米、ヨーロッパ、アジア・太平洋地域(日本、シンガポール、韓国、台湾、2030年以降の中国)。第2世界は、急成長を遂げ経済的にもダイナミックで、バランスの取れた人口をもつブラジル、イラン、メキシコ、タイ、トルコ、ベトナム、「2030年までの中国」などの諸国。第3世界は、人口が急成長