『ムーミン谷の冬』(講談社、トーベ・ヤンソン作、山室静訳) スナフキンの挿絵から ©Moomin Characters™ 「モデルは原作者の元彼」説 「ムーミン」のおもな舞台は、ムーミン一家が暮らすムーミン谷。主人公ムーミントロールの親友であるスナフキンは、暖かい季節には川辺にテントを張って暮らし、秋が来てムーミン谷の住人たちが冬眠に入る頃に南へと旅立つ。そして春になると、またムーミン谷へ帰ってくる。極めてざっくりと言えば、それがスナフキンの生活パターンだ。 1969年から日本で放送された昭和版アニメの記憶が鮮明な私には、子供にはなかなか理解しがたいハードボイルドな発言をするクールで、ちょっぴり危険な香りがする大人の男、それでいて、どこか悲しげなスナフキンが、「孤独」な人に見えたものだ。 ところが、全9巻になる原作小説ではだいぶ趣が違う。自由と旅を愛しつつ、ムーミンたちと過ごす時間も大切に
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