関西電力から16日、福井県に入った連絡によると、営業運転前の調整運転を続けている同県おおい町の大飯原発1号機で「蓄圧タンク」の圧力が下がるトラブルが発生し、同社は原子炉を手動停止する。 経済産業省原子力安全・保安院によると、大飯原発1号機のトラブルに伴う環境への影響はないという。
関西電力から16日、福井県に入った連絡によると、営業運転前の調整運転を続けている同県おおい町の大飯原発1号機で「蓄圧タンク」の圧力が下がるトラブルが発生し、同社は原子炉を手動停止する。 経済産業省原子力安全・保安院によると、大飯原発1号機のトラブルに伴う環境への影響はないという。
関西電力が営業運転に向け最終検査を国に申請する方針の大飯原発1号機について、立地する福井県、おおい町は13日、国が認可した場合は容認する考えを示した。 同1号機は昨年12月、定期検査に入り、東日本大震災前日の3月10日に原子炉を起動。関電は地元の意向に配慮するとして最終検査を申請せず、約4カ月、調整運転を続けていた。【安藤大介、松野和生】
全国のPWRのうち、いくつかの原子炉にはホウ酸注入タンクまたはBIT (Boron Injection Tank)が設置されていない。 コストダウンのために削除されたという話もある。まず、確認のため、全国のPWRのうち、このホウ酸注入タンクがないものを保安院に列挙してもらう。 何日待ってもなかなか回答が来ない。それじゃあ、四国電力に聞いてみるかと尋ねると、驚いたことに、今日あたり役所から回答が行くはずです。 保安院への質問の回答を、電力会社がせっせと作成しているのか? 回答を見ると、関電の大飯3号機、4号機、四国の伊方3号機、九電の玄海3号機、4号機にBITが設置されていない。 北海道の泊2号機の運転開始が91年4月12日、その次にできたのが大飯3号機で91年12月18日運転開始。その後、大飯4号機、玄海3号機、伊方3号機、玄海4号機と続く。 こうした原子炉は、非常時に燃料取替用水タンクか
JPDRは出力1万2500キロワットの超小型原子炉。’63年から’76年まで稼働し、’86年から廃炉に着手し’96年に完了している。だが、この小型原子炉でも廃炉に230億円がかかり、さらに解体で発生した放射性廃棄物の極低レベルのものは敷地内で50年間埋設するという実験を行っている。そのほかにも2万t以上の固体廃棄物や非放射性廃棄物もいまだに施設内で保管されている。 「つまり処分しきれないということです。核のゴミなんて、どこの自治体も引き受けないので、自分のところで埋めるしかない。でも、東海発電所では非放射性廃棄物も含めて、今後19万tものゴミが出る。どこにも持っていく場所がありません」(相沢議員) 原発解体では、よく知られる高レベル放射性廃棄物のほかに、まだ3種類の廃棄物が出てくる。低レベル放射性廃棄物。クリアランス対象物。そして「放射性廃棄物でない廃棄物」だ。東海発電所では、それぞれ
今、日本で解体されている最中の原発が2つある。日本最古の原発「東海発電所」(日本原子力発電。茨城県東海村。以下、原電)と、「ふげん」(日本原子力研究開発機構。福井県敦賀市)だ。東海発電所は日本最古の商用原子炉で、’65〜’98年の33年間運転し、’01年から解体作業に着手している。この廃炉の前例からは、今後、福島第一原発が抱える問題の数々が見えてくる。 東海発電所は’01年から解体が始まった。10年たった今も解体中だ。いったい、いつ終わるのか? 東海村の相沢一正議員は冷ややかだ。「本来なら、今年から原子炉本体の解体に着手するはずでしたが、遅れていますね」。 原電広報グループに尋ねてみると、「当初の予定では、’17年度が終了予定でしたが、なにせ商用炉では日本初の解体ですから、作業を慎重に進めるうちに遅れました。現時点では、’20年度の解体終了予定です」とのこと。 東海発電所は、出力1
原発の解体や処分にいったいいくらのカネがかかるのだろうか? 「実は、以前から『廃炉』の費用は徴収されているんです」と語るのは、立命館大学国際関係学部の大島賢一教授。 「’89年に『原子力発電施設解体引当金』制度が整備されました。以後、廃炉(解体と解体廃棄物処分)に備える費用が、電気料金から徴収されているんです」 しかし、これは実態を無視した「どんぶり勘定」だという。 有価証券報告書によると、東電は、原発1基当たりの解体見込み額を年間10億8000万円と単純計上しているだけ。例えば、39年稼働の福島第一原発1号機は、この金額に39をかけた約421億円。同じく2号機(稼働36年)、3号機(34年)、4号機(32年)を計算すると、合計1523億円にすぎない。’09年度末で東京電力が確保している解体引当金は、原発17基に対して5100億円。これだけで、本当に福島4基の廃炉ができるのだろうか
全国知事会議が12日、秋田市のホテルで2日間の日程で始まった。会議では、東京電力福島第1原発事故への対応について「場当たり的な対応に終始し、国民の不信感はかつてなく高まっている」として、菅直人首相が事故の経緯について説明責任を果たすことなどを求める緊急提言を、近く政府に行うことが決まった。一方、原発のあり方を巡っては、知事の意見の違いも浮き彫りとなった。【中山裕司、野原寛史、坂本太郎】 緊急提言は、原発事故の徹底した調査や検証に加え、原発の安全基準の見直しや防災対策重点地域(EPZ)の範囲拡大、事故に関する情報の開示などを求めた。また、再生可能エネルギー固定価格買い取り法案の早期成立など、代替エネルギーの開発にも速やかに取り組むよう求めた。 会議では原発の再稼働を巡り、知事らの主張が対立した。九州電力玄海原発の再稼働を巡る政府内の混乱に翻弄(ほんろう)された佐賀県の古川康知事は「誰を信じて
日本の志賀の原発PR施設では「不思議の国のアリス」のキャラクターによる展示が原発を宣伝している。 出典:http://www.nytimes.com/2011/06/25/world/asia/25myth.html?scp=1&sq=safety%20myth&st=cse 安全神話は日本に核危機をもたらしている 大西 哲光 記者 日本、志賀発 日本海に面したある原発の近くで、大きな広報施設で行われている一連の展示は、「不思議の国のアリス」の童話をテーマに、このエネルギー源のいいところを強調している。その最初の展示室では、白いウサギは:「アリス、大変だ、大変だ、エネルギーが無くなって行く…」と叫んでいる。 そこへ、ドードー鳥のロボットがアリスと見物客に向かって、原子力という名の「エース」が存在し、それはクリーンで、安全で、しかも、ウランとプルトニウムさえ再処理すれば、再利用も可能であると
なぜ信用できないのか? 政府が発表する原発情報に:原口一博×武田邦彦 それでも原発は必要か(1)(1/5 ページ) 福島第1原発で事故が起き、日本全体が揺れている。放射性物質による被害は福島だけにとどまらず、東北そして首都圏にも及んでいる。 東京電力の記者会見を見ていて「情報を隠しているのでは」と不信に感じた人も多いはず。また枝野官房長官が「直ちに健康に影響がない」とコメントするたびに、不安に駆られた人もいるだろう。なぜ国民は政府が発表する情報に、不信感をもっているのだろうか。この問題について、民主党の原口一博議員と中部大学の武田邦彦教授が語り合った。全8回でお送りする。 情報をきちんと出していたのか ――東京電力の福島第1原発で事故が起きましたが、国民の多くは「政府はきちんと情報を出していないのでは」と不信に感じているのではないでしょうか? 原口:率直に言って、その通りだと思います。この
2011年06月28日12:23 カテゴリ 「ずっとウソだった」ってマジで言ってる? 6月11日の「脱原発100万人アクション」、岩上安身さんは全国ネットを構築し、朝から晩まで中継しました(アーカイブはこちら)。イベントは全国と海外で100カ所以上、中継現場は60数カ所にのぼったそうです。各地でボランティアの「中継市民」が、ノートパソコンどころかiPhonや携帯電話まで駆使して映像をネットにあげ、岩上チャンネルがそれらを束ね、拡散する場を提供したのです。市民による市民のためのメディアはここまで来たか、それにしても若い人びとがネットを駆使する技術や創意工夫のすばらしさ、そしてなにより、時間を惜しげなく投入し、お金など度外視して、今自分がすべきと思うことを淡々とこなす自然体のたくましさには、見ていて胸が熱くなりました。 私は、朝一で新宿に特設されたメインスタジオに行きました。このたびのテーマソ
2011年6月25日、福島第一原子力発電所のようすを中継する「ふくいちライブカメラ」が、奇妙な光景をとらえた。その光景とは、作業員たちが第一原発前で記念撮影しているようすである。 その一部始終がYoutubeに公開されているのだが、動画を見ると、絶え間ない緊張感のなか、作業を続ける作業員らが「ひと時の息抜き」をしているようにも思える。 この動画は、ふくいちライブカメラが同日15時頃に撮影したもの。第一原発の前に姿を現した作業員が、カメラに向かってポーズをとり、記念撮影しているのがわかる。動画を見たインターネットユーザーからは、次のような言葉がコメントされている。 ・記念撮影する作業員に対するインターネットユーザーの反応 「まぁ息抜きも必要だよね。現場の人がんばれ〜」 「東電へ:コレ見ても作業員への締め付けはしないで下さい」 「命張って作業してくれている方に、 批判書くバカはいない。
東京電力は15日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉で再臨界が起きないよう、原子炉の冷却水に、中性子線を吸収するホウ酸を溶かした上で、同日から原子炉への注水を始めたと発表した。 1、2号機も今後、同じ措置を取る。 再臨界は連続的な核分裂が再び起こる現象。1〜3号機の原子炉圧力容器には当初、冷却のために海水を注入した経緯があり、東電はその塩分が中性子線を吸収すると見ていた。ホウ酸を冷却水に溶かすのは、冷却水を海水から淡水に替えて以降、塩分濃度が下がっていると見られるためだ。 一方、3号機の圧力容器は、上端部の温度が急上昇している。東電は「注水用配管から水が漏れている可能性がある」として、12日からは別の配管を追加し、二つの配管で毎時計12トンを注水した。14日からは注水量を毎時計15トンに増やしたが、上端部の温度は15日午前5時までの24時間で46・5度上昇し、297度になった。東電は、「注
トップ > 特集・連載 > 浜岡原発停止 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事 【浜岡原発停止】 水蒸気漏れ細管破損か 海水流入 2011年6月18日 中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)の復水器内の細管(直径3センチ、厚さ0・5ミリ)から海水400トンが漏れたトラブルで、中電は17日、海水が漏れた細管は金属製のふたが外れた再循環配管から強く噴き出した水蒸気によって破損した可能性が高い、と発表した。 ふたが外れた原因について、中電がふたの断面を電子顕微鏡で調べたところ、溶接部分に接合が不十分だった部分が見つかった。もうひとつのふたにも溶接が不十分な部分があり、中電は「設計時点で問題があったのか、点検が不良だったのかを今後究明する」と説明している。 また、これまで20本以上としていた破損細管の数は43本に増え、破損の範囲は幅14センチ、深さ70センチにわたっていたことも分かった。タ
自民党福島県連は26日、同県郡山市で定期大会を開き「今後原発を一切推進しない」とする活動方針を決めた。斎藤健治・県連幹事長は「避難された方々がふるさとに戻れるよう、原発に代わる新たな産業を育成し、本県の復興を進める」と説明。県議らが中心となって作成した「脱原発」の執行部案が了承された。 一部の党員は「説明不足だ」と批判。原発のある双葉郡の党員は「県も自民党も原発の恩恵を受けてきた。我々も原発は本当に危険だと分かったが、事故が収束せず住民が避難中の段階で、大きな声でノーと言うこと自体、納得できない」と発言した。 大会後、斎藤氏は「これまで原子力を推進してきたことは深く反省している」と話し、福島第二原発について「再稼働は今の時点ではあり得ない」との認識を示した。
九州電力玄海原発(玄海町)2、3号機の運転再開問題で、度重なる国の安全対策の追加指示に、県議会側が不信を募らせている。国は東京電力福島第一原発の事故の検証をふまえ、さらに原発の安全指針の見直しをする方針だが、議会側は「現在の安全基準の下で動いている原発は、本当に安全か」と心配している。 「次々に追加指針が出る。将来にわたって安心なのか、国の担保が欲しい」 今月2日にあった県議会原子力安全対策等特別委員会。県議の一人は、緊急安全対策説明のために出席していた経済産業省原子力安全・保安院の黒木慎一審議官らに不満をぶつけた。黒木審議官は「システムにのっとり、国として安全規制の説明責任を果たしていくのが使命」と応じ、あくまで現在の対策で安全性が十分に確保できていると強調した。 保安院や九電の担当者を呼んだ、20日の唐津市議会玄海原子力発電所・新エネルギー等対策特別委員会でも、市議から「対策に一
原発再開向け国が住民説明会 6月26日 12時15分 東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、各地で止まっている原発の運転再開のめどが立たないなか、玄海原発がある佐賀県で、国が住民の疑問に直接、答える説明会を初めて開きました。説明会はケーブルテレビなどで中継されましたが、参加した住民は国側が選んだ7人に限られ、地元では、開催方法を巡って批判の声が出ています。 九州電力玄海原発の2号機と3号機は、運転を止めて行う定期検査が事実上、終わっていますが、佐賀県の古川知事が運転再開に慎重な姿勢を示していて、再開のめどは立っていません。26日の説明会は、経済産業省が、止まっている原発がある地域の住民の疑問に初めて直接答えるもので、会場となった佐賀市のケーブルテレビには、住民7人や国の担当者が集まりました。説明会は、佐賀県内のケーブルテレビやインターネットで生中継され、まず国の担当者が福島第一原発の事
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