昔は、カフェインが多く含まれ刺激も強いことから、コーヒーというと、なんとなく体によくないイメージを持つ人も少なくありませんでした。しかし、近年ではコーヒーの健康効果が注目されるようになり、血糖値を下げる効果も期待できるとされています。コーヒーと血糖値の関係について、さまざまな研究結果をもとに解説します。 コーヒーに含まれるクロロゲン酸が食後血糖値を抑制 コーヒーが2型糖尿病の発症リスクを下げるということは、世界各国の研究機関から数多く報告されています。そのメカニズムについては、まだ不明な点も残されていますが、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸類」が糖の代謝に影響するのではないかと考えられています。 クロロゲン酸類とは、植物界に広く存在し、強い抗酸化力を持つ「ポリフェノール」の一種です。コーヒー生豆には、クロロゲン酸類が5~10%と、とりわけ豊富に含まれています。 クロロゲン酸類を含む脱カフェ