八重山採択地区協議会の逆転不採択問題で、中川正春文部科学相は9日、閣議後の会見で「法律に基づき県に指導していただきたい」と述べるにとどまり、国の直接的指導や是正は行わず、県教委に解決を求めた。省内には一部で危機感を抱く職員もいるが、建前論に終始し「だんまり」を決め込む職員が多い。悪しき前例 「これがまかり通れば、無政府状態と同じだ」。文科省幹部はこう話す。採択地区の協議会が選定した教科書を、後から覆すことが認められるという前例を作ってしまえば、協議会の存在意義がなくなるからだ。 しかし、幹部はこうも続けた。「問題はあるけど、文科省はただ、『うまくまとまってくれ』と願うしかないんだ」 教科書無償措置法は、採択地区内の教育委員会で同一教科書を採択するよう求める一方、地方教育行政法は権限を市町村教委に与えている。どの教科書を選定するかの決定権は最終的に市町村教委にある。さらに、協議会の選定に従わ
八重山教科書:一本化へ県教育庁同席 八重山地区における教科書採択の流れ [画像を拡大] 社会 2011年9月8日 09時45分Tweet(47分前に更新) 八重山地区の中学校教科書採択問題で、県教育庁義務教育課が8日の同地区教育委員協会の臨時総会に立ち会う。同課は「あくまでも採択の権限と責任は地区にある。(採択の是非など)内容には踏み込まない」とするが、採択結果が分裂したまま、全国初の法令違反の状態が続く同地区の異常事態を重く見た異例の対応。「一本化に向け“レフェリー(審判)”の立場で同席する」(同課)と法令解釈などで支援し、事態解決を促す構えだ。 同課は採択地区協議会などの経緯を踏まえながら、「異なる決議だからといって、どこ(の市町)が違反しているという話にはならないし、(互いを批判し合うだけの議論に)終始してもいけない。総会では一本化に向けた協議ができるよう、審判役となって法律の説明を
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