危機感抱き決着=党内にしこり残る−民主・税調 危機感抱き決着=党内にしこり残る−民主・税調 民主党税制調査会は27日、東日本大震災の復興に向けた臨時増税案を了承した。協議を重ね結論を先送りするのは同党の「お家芸」でもあったが、何とか決着にこぎつけたのは、与党として政権担当能力を示さなければならないという危機感と責任感からだ。ただ、増税反対論を執行部が押し切ったことで、党内にはしこりが残った。 藤井裕久税調会長は27日夜の税調総会の冒頭、「きょう中に決めなければならない。党の機関としての最低限の責任だ」と強調した。増税の賛否両論で紛糾する議論に、けりをつけたのは直嶋正行副代表だった。直嶋氏は「野田佳彦首相は、民主党が政権を取って3人目の首相だ。ここで政権与党として増税を決められないと国民から信用されなくなる」と警告。最後まで異論は残ったものの、藤井氏が示した増税案は拍手で了承された。 2