最近、世間の評判を落とした政治家が何人かいるが、問責対象は別にして、次の2人はどうしたことだろうか。 一人は枝野幸男経済産業相(埼玉5区・衆院当選6回・47歳)、もう一人は国民新党の下地幹郎幹事長(沖縄1区・同4回・50歳)だ。2人はタイプが違うが年かっこうが同じ、ともに才気ある論客、やり手、これからが楽しみだった。 ところが、事件が起きる。枝野は関西電力大飯原発の再稼働問題で、発言が二転三転し、 <ぶれる政治家> の代表格のようになってしまった。 かつて、菅直人首相を補佐する官房長官のころ、3・11東日本大震災に見舞われ、不眠不休の仕事ぶりがテレビで伝えられた。若者の間に<枝(えだ)る>という言葉がはやる。 極限まで睡眠を取らないこと、寝る間も惜しんで働くこと、上司に恵まれず必要以上の努力を強いられること、が<枝る>の意味だった。しかし、いまの枝野はそんなイメージではない。 また、下地は