どうしたんだ、日本の「官」よ(1/3) オウム真理教・平田信容疑者(46)の出頭事件は、近来まれなお笑い劇だった。 これまでの報道をまとめると、大阪から新幹線で上京した平田容疑者は11年12月31日夜、品川駅で山手線に乗り換え、まず大崎署に向かったのだという。假谷さん事件を担当している警察署だ。しかし大崎署は受付が1階になく、エレベーターで2階に上がる構造になっている。エレベーター付近に警官はいなかった。平田は周囲を歩くが、どこが入口か分からず出頭することができない。 しかたなく、警察の情報提供フリーダイヤルに電話した。しかし10数回かけたがお話し中でつながらない。あきらめて110番する。「平田信の担当はどこでしょうか」と尋ねると、「警視庁です」といわれた。 平田は電車で警視庁に行く。もう31日の深夜零時に近かった。入口で警備をしている機動隊員に「オウム事件で手配されている平田信です