イギリスを国賓として訪問している中国の習近平国家主席は、まもなくキャメロン首相との首脳会談に臨み、原子力発電への投資案件などで合意する見通しです。 イギリス政府によりますと、会談で両首脳は、原子力発電への投資などについて意見を交わし、今回の訪問中に、エネルギー分野や医療や航空など幅広い分野で、総額5兆円を超える投資や通商案件が合意に達する見通しです。 イギリスは、経済成長を持続させるため原発や高速鉄道などインフラの新設事業や古くからの工業地帯の再生を進めようとしていますが、資金をどう賄うかが課題となっています。 一方、中国は、経済の減速が鮮明になるなか、海外のインフラ事業、とりわけ原発と高速鉄道への参入に力を入れていて、両国の思惑は一致しています。また、中国は、通貨・人民元の国際化を目指していて、世界の金融センター、シティを抱えるイギリスとの関係を強化するため、首脳会談でも議論が行われるも