2010年3月1日、冬季五輪バンクーバー大会が幕を閉じた。日本は銀メダルが3個と銅メダルが2個という結果であった。メダルの数はさておき、4年に一度の五輪は、やはり盛り上がるし、そのたびに4年間という年月の重さを感じる。4年間努力を積み重ねると、人はこんなに成長できるのかと。スポーツの世界では、サッカーのFIFAワールドカップなども4年に一度の開催だ。4年間という年月は、人の成長の成果を示す一つの区切りなのかもしれない。 バンクーバー五輪を見ながら、IT業界のあるプロジェクトのことを思い浮かべた。東京証券取引所が挑んだ、次世代株式売買システム「arrowhead」の構築プロジェクトである。東証は4年がかりで売買システムの全面再構築に臨み、この1月に見事に成功させた。バンクーバー五輪では、日本勢は惜しくも金メダルは取れなかったが、東証のこのプロジェクトをオリンピックに例えれば間違いなく金メダル