退任するG大阪の西野朗監督(56)が、10年を過ごした“職場”を笑顔で離れた。6日、大阪・万博練習場で最後の公式行事となる解団式に参加。式後には監督室にあいさつに訪れた選手1人1人と別れの言葉を交わした。同監督は「前の時(柏時代)はみんな泣いてくれたんだけどね。今回は誰も(泣く選手は)いないな。10年は幸せな時間だった」と淡々と話した。 08年のアジア制覇を筆頭にリーグ、ナビスコ、天皇杯と主要タイトルは全て取った。それでも最後の2年は無冠。選手には「プロ選手は単調な生活。でも毎日その質を上げていけば成長につながる。(成長する)魔法があるわけでもなく、監督が新しくなっても変わらない」と最後の言葉を伝えた。そして自身と同様に「退団を考えている選手が結構いた。気付かなかったけれど。大きく(チームの体制が)変わりそうだな」と寂しそうに漏らした。 輝かしい10年。やり残したことを問われると、西野監督