沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で21日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは69日連続。2012年9月の尖閣諸島国有化以降で、最長の連続日数を更新した。 第11管区海上保安本部(那覇)によると、尖閣周辺の領海に向かう日本漁船2隻に対し、中国公船が接続水域で近づこうとする動きがあったが、海保の巡視船が間に入り安全を確保したという。
【北京=西見由章】尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に侵入した中国海警局の船が日本漁船を追尾した問題で、中国外務省の趙立堅報道官は11日、海上保安庁の巡視船が現場で漁船の安全を確保したことについて「違法な妨害を行った」と非難し、「日本は釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)の問題において新たな騒ぎを起こさないよう希望する」と述べて責任を日本側に転嫁した。 趙氏は、外交ルートを通じて日本側に「厳正な申し入れ」を行ったことを明らかにした上で「中日両国は力を集中して(新型コロナウイルスの)感染症と戦うべきだ」と発言した。 趙氏は「中国の領海で違法操業」している日本漁船を発見した中国海警局の船が「法に基づいて追尾・監視」したと主張。「釣魚島の海域を巡航することは中国側の固有の権利だ」と強調した。
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30日夜、東シナ海で、海上自衛隊の護衛艦と中国の漁船が衝突しました。護衛艦の乗員にけがはなく、漁船の乗組員も無事とみられるということで、防衛省が事故の原因を調べることにしています。 防衛省によりますと、30日午後8時半ごろ、鹿児島県の屋久島の西およそ650キロの東シナ海の公海で、警戒監視のために航行していた海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と、中国の漁船が衝突しました。 護衛艦の乗員にけがはなく、搭載した小型ボートで近づいて直接確認したところ、漁船に乗っていた13人の乗組員も無事とみられるということです。 護衛艦は航行可能で、左舷側に縦20センチ、横1mほどの穴があいているということです。 防衛省は海上自衛隊に事故調査委員会を立ち上げて、原因を詳しく調べることにしています。
航空自衛隊は28日、米空軍のB52戦略爆撃機と東シナ海や日本海で27日に共同訓練を実施したと発表し、空自から戦闘機16機が参加したことを明らかにした。中国が尖閣諸島(沖縄県)の領有権を主張する中、東シナ海でのB52との訓練を空自が公表したのは初めて。日中関係は改善に向けた機運が高まっているが、安全保障に関しては日米の結束を示す狙いがあるとみられる。 空自によると、那覇(沖縄県)、築城(ついき)(福岡県)、小松(石川県)、千歳(北海道)の4基地から4機ずつが飛び立ち、東シナ海と日本海で、B521機と編隊飛行などを訓練した。B52との訓練に空自の戦闘機16機が参加するのはかなり規模が大きく、空自は訓練目的について、「日米共同対処能力と、部隊の戦術技量の向上」としている。
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