J3アスルクラロ沼津が、2023年シーズンにJFLに降格する可能性が高まった。17日に沼津市内で今季終了報告会を実施。渡辺隆司社長(63)が、クラブが抱える問題について説明した。来季終了後、J3ライセンスを失う危機に陥っている。 本拠地の愛鷹広域公園多目的競技場の照明改修が、ライセンス継続の条件。現在の明るさは500ルクスだが、23年シーズン開幕までに1500ルクス以上の照明設備が必要だ。ライセンスを継続申請するには、来年6月までに、照明を増やす工事の予定を示さないといけない。それができなければ、23年シーズン以降、ライセンスはなくなる。 照明改修費は1億円以上の見込み。クラブは来月開始予定のクラウドファンディングなどで、改修費を捻出するつもりだが、照明工事の見通しは立っていない。17年にJ3参入。静岡県東部地域で初のJクラブとなった。渡辺社長は「東部からJリーグの灯を消してはいけない」と
熱い声援を送ったアスルクラロ沼津サポーター。J2昇格への期待が高まる=3日午後、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場 サッカーJリーグ3部(J3)の優勝を懸けて3日の最終戦に臨んだアスルクラロ沼津。本拠地の愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)の収容人員などがJ2の基準に満たず、優勝しても昇格できない状況ながら選手は最後まで頂点を目指し続けた。「僕らはいつの日か必ず昇格する」。試合後に吉田謙監督(47)が地元サポーターに誓った決意は、次なる舞台の扉を開く鍵となるか―。 J2ライセンス取得には固定の観客席1万席、J1は1万5千席が必要だが、同競技場は5千席。他にも大型ビジョンや照明の拡充が求められる。クラブは同競技場の改修と新スタジアムの建設を求めて8月に署名を開始し、3日現在で約4万人分が集まった。近く管理者の県に要望する予定だが、具体的な計画は立っていない。 今季最多8649人の観客が詰め掛けた
22試合を終えて暫定首位に立った沼津。来季のJ2ライセンス取得の見込みはないが、躍進を続ける。(C) J.LEAGUE PHOTOS 画像を見る J3に『下からの風』が巻き起こっている。23節を前にして、17チーム中の首位はブラウブリッツ秋田で、2位がアスルクラロ沼津。いずれも2018シーズンのJ2ライセンスを取得する見込みが立っていないクラブだ。J3からJ2への自動昇格枠は『2』だが、両クラブがこのまま走れば昇降格枠は『0』になる。 沼津は2014年に地域リーグからまずJFLに入会。J3発足によってクラブが抜け、JFLの枠が空いたことによる昇格だった。昨季のJFLで年間3位の成績を収めて昇格し、今季はJ3初年度を迎えている。とはいえチームを取り巻く状況は吉田謙監督が「Jリーグ全体の中でも下位の下位の下位の悪環境」と語るレベルだ。午前中にボールを蹴り、午後は仕事に向かうというサイクルで、選
J3参入に向けて行われたJリーグによる現地ヒアリング。J2へはスタジアム要件のクリアが不可欠=10月下旬、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場 アスルクラロ沼津のJ3参入に向けて10月下旬、ホームスタジアムとする県営の愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で行われた現地ヒアリング。Jリーグの木下由美子理事(55)が強調した。 「J3で勢いがあるクラブは市や県とのタッグが強力で、一緒になってチーム力を上げている」 ホームタウンの沼津市は2016年度、広告料として沼津に100万円を補助し、クラブを応援するのぼり旗を市内に掲出する支援を展開している。沼津との共通ロゴマークの製作や、広報誌などを通した情報発信にも積極的だ。 J2、J1とさらに上のカテゴリーを目指すのにスタジアム要件の壁は高い。行政による一層の支援は欠かせない要素の一つだ。 J2に昇格するには固定の観客席1万席が、J1では1万5千席
J3参入の正式決定を受けて記者会見に臨む山本浩義代表(左)。運営基盤の強化を課題の一つに挙げた=16日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場 「J3でしっかり戦っていけるような基盤づくりをしたい」。16日、J3参入正式決定の知らせを受けたアスルクラロ沼津の山本浩義代表(55)は記者会見で力強く語った。 Jリーグクラブへの挑戦が本格的に始まった2013年。クラブは運営の基盤固めを求められ、山本代表とスタッフは営業活動に追われた。朝から晩まで企業を訪問し、J3への熱意を伝え続けて地元企業によるスポンサーの輪は徐々に広がった。当初約80社だったスポンサーは沼津が日本フットボールリーグ(JFL)に参戦した14年に160社に倍増。今季は約300社までに増えた。 ただ、J3参入で支出の増額は避けられない。「1年目でも結果を残すには選手の強化が必要」(山本代表)。Jクラブになることでホームスタジアムの愛
アスルクラロ沼津の試合は子供の観戦が多い。J3参入を懸けて戦う選手に力いっぱい声援を送る=13日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場 J3参入を懸けて臨んだ13日の日本フットボールリーグ(JFL)第2ステージ最終節。貴重な先制点を挙げた直後、アスルクラロ沼津の選手を沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場に集まったサポーターが応援歌の大合唱で後押しした。大人のサポーターに交ざり、あふれんばかりの子供たちの声援もスタジアムに響いた。 勝利を収めた沼津イレブンに下部組織アスルクラロ沼津U-15に所属する北野明暉さん(13)は「誇りに思う」と熱いまなざしを向けた。 県中西部に比べ、サッカーの強豪校が少ない県東部。優秀な選手がほかの地域や県外に流出する現状にはがゆさを感じていた地元サッカー界は沼津のJ3入りを心待ちにしていた。「子供たちの夢や目標となる存在が身近に誕生した」と県サッカー協会東部支部の坂根
J2の下部に来季発足するJ3に、日本フットボールリーグ(JFL)と各地域リーグから計19クラブが参加意思を示していることが27日、分かった。参加条件となるJリーグ準加盟の承認を既に得た長野パルセイロ(長野)SC相模原(神奈川)などJFLの6クラブと、今月末の締め切りまでに準加盟申請を済ませる13クラブが初年度からのJ3参加を目指す。 準加盟申請する13クラブはJFL勢が藤枝MYFC、福島ユナイテッド(福島)栃木ウーヴァ(栃木)YSCC(神奈川)MIOびわこ滋賀(滋賀)FC琉球(沖縄)で、地域リーグ勢はアスルクラロ沼津、ヴァンラーレ八戸(青森)グルージャ盛岡(岩手)tonan前橋(群馬)鈴鹿ランポーレ(三重)奈良クラブ(奈良)レノファ山口(山口)となる見通し。 J3は10または12クラブでのスタートを想定し、クラブ数は7月中に決定する。準加盟の審査は9月末までに行われ、承認を受けたクラブ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く