できる限り出す、または、なるべく出さない。 代表チームの情報公開というものはなかなか難しい。前者ならば情報を広く出すことによって相手に研究されてしまう怖れもあるが、日本サッカー全体で共有しやすい。後者ならば逆に情報を多く流出しない一方で、共有という点で難しくなってしまう。どっちが良い、悪いというのはないのだが……。 イタリアのビッグクラブの監督を歴任してきたアルベルト・ザッケローニの手法は実にヨーロッパの監督らしく後者のほうだ。練習は8~9割近くがクローズ(非公開、冒頭15分のみオープン)。ただここまで徹底している日本代表監督は、フィリップ・トゥルシエ以来だと言えるのかもしれない。ジーコもイビチャ・オシムも練習はフルオープンにしていたし、前任の岡田武史もクローズのケースも少なくはなかったものの、オープンが基本スタンスだった。 しかしここに来て、ザックジャパンの情報公開にちょっとした変化の兆
![歴代代表監督の“練習公開”から探る、ザックジャパンの情報戦略とは? (二宮寿朗)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ee4d10752942badcd813228ef88b39544fd88bcb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2Fc%2F-%2Fimg_2cb03db0ef9444998971e95d5071c21e244298.jpg)