2008年、居酒屋チェーンのワタミフードサービス社員の女性が、入社2カ月後に自殺したのは「長時間労働による精神障害」によるものだったとして、約4年越しに労災認定された。 ところがワタミ側は「(労災認定は)当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾」と回答。 さらに同社の渡辺美樹会長も、Twitter上で「ワタミは天地神妙に誓ってブラック企業ではありません」と発言するなど、女性社員の死に関し、あくまで自らの非を認めない構えだ。 そんな中、ワタミグループの新たなブラック事情を告発する声が、記者の元に届いた。 「私も労災の申請を認めてもらえませんでした」 そう話すのは、同社のグループ企業のひとつ 「ワタミの介護」が運営する関東の老人ホーム施設で、昨年末まで勤務していた20代の女性介護福祉士だ。 「私の場合、残業は月に30時間程度でしたが、残業代は一切もらっていません。うちのグループでは施
(1)企業には、経済活動の一環としての契約締結の自由があり、自己の営業のためにどのような者をどのような条件で雇うかについては、法律その他による特別の制限がない限り、原則として自由に行うことができる。 (2)労基法3条は、労働者の国籍、信条(宗教的信仰のみならず、人生や政治に関する考え方)又は社会的身分(生来的な身分だけでなく、後発的理由によるものであっても自らの意思で左右できない固定的な地位も含む)を理由とする労働条件の差別的取扱いを禁止しているが、これは、雇入れ後、すなわち、従業員になってからの労働条件の差別的取扱いを禁止する規定であって、労働者の雇入れそのものにおける労働条件の差別的取扱いを規制する規定ではない。 (3)判例法理は、以上のように企業の広い採用の自由を認めているが、近年、立法、行政指導等により企業の採用の自由は制約される傾向にある。 2 モデル裁判例 三菱樹脂事件 最大判
甲南大学名誉教授で、労働問題に関する数々の著書を出されている熊沢誠さんが、次のようなエッセイを書かれていますので、熊沢さんのご承諾を得て、ご紹介致します。 (ホームページ「語る」:労働研究 熊沢誠 「働く」をとおしてこの世のありようを考える、から)http://www.kumazawamakoto.com/essay/2011_february.html (以下、転載) エッセイ 私たちの労働・生活・社会 その7 労働者としての教師 (2011.2.15記) 教師グループや教職員組合から講演を依頼されることがある。要望されるテーマはまず、著書でも論じたことのある「若者の仕事と職場」と「職業教育の意義」である。 この二領域をあわせて考えようとする問題意識はたしかに的確であろう。それでも、とくに組合主催の講演の場合、「教師の労働環境・労働条件」について語れという依頼が意外に少ないことが私には不
福岡、福井両県警は12日、福井県おおい町の関西電力大飯原発改修工事に労働者を「偽装請負」で不正派遣したとして▽福井県敦賀市、太平電業福井地区営業所長(当時大飯事業所長)、一瀬秀夫(58)▽京都府舞鶴市、高田機工社長、富田好(59)▽北九州市若松区、ドリーム(当時総進工業)役員、池上加奈枝(36)の3容疑者を職業安定法違反容疑で逮捕した。 両県警は、労働者の派遣元となった総進工業の役員だった池上容疑者が指定暴力団工藤会(北九州市)系組長の妻と確認しており、原発への労働者派遣が工藤会の資金源になったとみている。原発関連工事への労働者派遣を巡って暴力団の関与を視野に強制捜査するのは極めて異例。全国の原発労働のあり方に影響を与える可能性もある。 逮捕容疑は10年3月上旬~9月下旬、請負契約を装って総進工業社員の男性を大飯原発の改修工事に従事する労働者として派遣し、男性を太平電業の指揮下において改修
昨日、厚労省の労働政策審議会で高齢者雇用の審議が始まったという記事について、 http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E3E0E2E19D8DE3E0E2EBE0E2E3E39797E3E2E2E2(政府、高齢者雇用の義務付け強化へ 企業の反発も) >厚生労働省は12日、厚生年金の支給開始年齢を段階的に引き上げるのに伴い、定年退職時に年金を受け取れない会社員が出る問題について、労使を交えて対応策の協議を始めた。企業に65歳までの再雇用を義務付ける現行の制度をより厳格にする案を軸に議論する。定年の延長の義務化は見送る方向だ。来年の通常国会に関連法案を提出する考えだが、コスト増につながるため、企業の反発は根強い。 経団連など使用者側、連合など労働者側、学識経験者それぞれの代表で構成する「労働政策審議会」の雇用対策基
English ---------- 2016年3月より私が立った高台では防護服の着用は必要なくなった。 ---------- 放射能について「目に見えない」「無色透明」という言い回しについて。 酸素、二酸化炭素、水素、窒素は無色透明だ。 むしろ放射性物質は色づけられている。 なぜなら私たちは物理的に測定できるからだ。 それによってカリフォルニア沖で見つけたごくごくわずかのセシウム134を東京電力の原発由来だと推定するし、炭素年代測定は物体の齢の検討をつける。 けれども'社会的'に、放射性物質や放射線は無色透明であるかのようにふるまう。 そして放射能は他のものを'色づけ'する。 私たちは色によって様々なものを'判別'するが、それを誤った'差別'にした歴史がある。 未来にとっての歴史となる前に、私は過去の歴史に学びたい。 ---------- 2016年9月某日、放射線影響研究所による健康調
“「サラリーマン」はどのようにして生まれたのか” —— 『「就社」社会の誕生』 2010年12月1日時点での大卒就職内定率が68.2%と、調査を開始した1996年以降で最低となったことが、あらゆるメディアで報じられたことは、記憶に新しいことでしょう。この数値は、2000年代前半のいわゆる「就職氷河期」を上回る厳しさであり、長期化する不況のもとで企業側が採用を絞る傾向が続いています。こういった状況のなか、既卒者の採用枠拡大や、外国人留学生の積極的採用によるグローバルな人材の雇用・育成など、新たな人事システムへの取り組みを進める企業が増えつつあります。 学卒就職や終身雇用など、私たちが慣れ親しんできたいわゆる「日本的」雇用慣行・制度がすでに過去のものとなりつつあるかのようにみえますが、そもそもこれらの慣行・制度はいつ、どのようにして、そしてなぜ形づくられたきたのでしょうか? この壮大な歴史を鮮
2011/7/2011:30 日本の職場の「窮屈さ」について 筒井淳也 東日本大震災は日本の社会・経済にとって大きなショック要因となっている。と同時に、電力不足という課題はより構造的な変化を社会の様々なところに要請している。多大な犠牲をともなう災害ではあったが、何かしら社会が良い方向に変わるきっかけになるのなら、それを活かさないことは誰にとっても本意ではないだろう。 みなさんは、日本の職場は世界でトップレベルに「窮屈」であるという事実をご存知だろうか? 窮屈というのは空間的な意味ではなく(それもありそうだが)、自分の自由裁量で働く余地が少ない、ということである。よくいわれる有給休暇の取得率の低さなどから日本の職場の窮屈さを推し量ることができるが、もっと直接的にそれを示すデータあるので、紹介しよう。 データは代表的な国際比較可能なサーベイであるInternational Social Sur
昨日、厚生労働省の「非正規雇用のビジョンに関する懇談会」の第1回が開催されたようです。これがおそらく6月3日のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20110603#p1)で取り上げた「社会保障改革に関する集中検討会議」の社会保障改革案の中にあった「非正規労働者の公正な待遇確保に横断的に取り組むための総合的ビジョンの策定」なのでしょう。毎日jpから。 厚生労働省は23日、有識者らでつくる「非正規雇用のビジョンに関する懇談会」(座長・樋口美雄・慶応大商学部長)の初会合を開いた。非正規雇用に関しては、これまでパートや派遣など雇用形態ごとに対策を講じてきたが、正社員ではない働き手が増え続ける中、雇用の安定や処遇改善を共通の課題としてとらえ、対策を打ち出すことにした。年末をメドに対策を立てるのに必要な理念をまとめ、政策立案に生かす。 …いったん非正規労働者となると技
扶養手当や超過勤務手当、宿日直手当、住居手当等の 「その人ごとに大きく異なる部分」を含めて比較すると、 判断を誤ってしまいますよ‥‥。 年齢や、勤務を希望する施設・法人の種別、 運営形態(社会福祉法人立か公立か)、通常行なわれる業務内容、 雇用形態(公務員か否か)等を考慮した上で、 それぞれに分けて、まず基本給(本俸)を比較してゆかなければ、 あまり意味はないのです。 つまり、ただ単純に手取り額の多寡を比較しても、 人それぞれで違うのですから、的確なものとは言えません。 回答#1で紹介させていただいた調査結果は、 少なくとも、上述のようなことを考慮した上で、 給与水準等の比較が行なわれていますよ。
先日開催された治部れんげさん講演会。 共に歩む未来のために~男性研究者・学生のための共同参画~ http://www.s.u-tokyo.ac.jp/event/gender/jibu.html 【追記】 当日講演会にご参加くださいました、@ichinosekiさん、@kobeniさんが素晴らしいレポートをアップしてくださいました。また、治部さんご本人による補足もブログにお書きくださいました。合わせてご覧いただけますと幸いです。 @ichinosekiさんによるレポート。 フェアな人ほど大変?~治部れんげさん 講演会 :外資系IT企業につとめる男性社員の育休日記! @kobeniさんによるレポート。 イクメンを目指す男子向けの講演@東大に行ってきたよ ~治部れんげさん「男性のワークライフバランス」~ :kobeniの日記 治部れんげさん(@rengejibu)による裏話。 東大で男性のワー
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職場におけるメンタルヘルスケア 大阪精神科診療所協会会長 渡辺洋一郎 2007年07月07日02:39 カテゴリ福祉に関する知識医療 健康 職場におけるメンタルヘルスケア 大阪精神科診療所協会会長 渡辺洋一郎 この福祉の業界に限ってのことではないのでしょうが 精神的なダメージを得やすい環境にあることは確かだと思います。 離職者の多さも頷けます。 世間一般では 政府は昨年、自殺対策基本法を施行し 今月8日には、16年までに自殺率を20%以上減らすことを目指した 「自殺総合対策大綱」を閣議決定するなど、自殺対策に本腰を入れ始めたようですが 年間自殺者数3万人という数字が事の重大さを物語っています。 さて 休日出勤が続いていたので 代休と丁度、近くで開催される参加無料の研修が重なっており 前々から興味のあるところでしたので 話を聞きにいったのですが、 会場のドアを開けるとすぐに ウチの施設長がい
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