ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく (青弓社ライブラリー (49)) 作者: 石川良子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (28件) を見る再読。 〔本書に関してではなく、まずは一般論としてだが、〕 自分の生きた関係と主観性をなかったことにし、「客観的に」論じる人たち*1は、自分が何をしているかに気づいていない。 とりわけ引きこもりでは、具体的なつながりこそが最も困難な点だというのに、そこで何があったかを誤魔化すならそんなもののどこが「ひきこもり研究」なのか*2。 失敗をも含むやりとりや、研究を続けるために利用した関係テクニックを報告できない*3神様目線の「参与」は、臨床上の害になる。 押し付けられるメタ言語が、ひきこもりのメカニズムで共犯者になるからだ。 筆者の石川良子