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ミュージカル「オペラ座の怪人」のニューヨークでの公演が来年2月で打ち切られると知り、劇場街ブロードウェーに足を運んだ。1988年初演のロングラン作品で、打ち切りになるとは想像もしていなかったから、チケット予約時は寂しい気持ちになった。 公演終了の理由は「新型コロナウイルス禍の後も客足が戻らなかった」ということだが、劇場は満席。「もう一度ファントム(怪人)を見ておきたい」と遠方から飛行機で駆けつけた女性もいた。 私も奮発して前方の席を買った。現代のモーツァルトと称されるアンドリュー・ロイド・ウェバー氏の音楽に引き込まれ、19世紀末のパリ・オペラ座を舞台とした怪人と、怪人に素質を見いだされた女性歌手、その幼なじみの子爵による三角関係の物語を満喫した。 隣席の若い男性は開演後、豪華な舞台装置を撮影してばかりいたが、すぐに物語に没入したようだ。愛はかなわないと悟った怪人が、醜い顔を覆っていた仮面を
【読売新聞】 SFラブコメディーの名作「うる星やつら」の新作アニメの放送が始まり、話題になっている。宇宙からやってきたヒロインのラムといえば、「~だっちゃ」というかわいい語尾が印象的。今回、読売新聞のインタビューに応じた原作者の高橋
公募新人賞の受賞作を発表する文芸誌小説、なかでも純文学を読む人が増えている、という話はあまり聞かない。それでも、純文学作品を掲載する主要文芸誌の公募新人賞にチャレンジする人はおおむね増加傾向にあるようだ。ウェブでの応募受け付けをスタートさせたところでは2000編を超える応募作が寄せられている。受賞が1作ならば倍率は約2000倍。そんな大激戦をくぐり抜けた小説にはどんなことが書かれているのか。そして、その真価は? 文芸誌の11月号に掲載された新人賞受賞作を読み解いた。 ◇ 旅行や外出が制限されたコロナ禍に一念発起、小説の執筆に挑んだ人も結構いるのかもしれない。公募の新人文学賞は盛況で、11月号で発表された主要文芸誌の3つの新人賞のうち、今回からウェブでの応募受け付けも始めた新潮新人賞には過去最多の2630編が寄せられた。デビュー作には締め切りがない。誰かに求められたのではなく、内的な動機に背
それは海に浮かぶ教会だった。ブリッジに十字架を掲げた「真光丸(しんこうまる)」は、船内に約60人収容の礼拝堂があった。昭和37年から約14年間、大阪・泉佐野を拠点に大阪湾周辺の漁港を巡ったキリスト教伝道船である。 「真光丸が来ています。集会に参加してください」 キリスト教伝道船「真光丸」船内の礼拝堂で伝道師の話に耳を傾ける子供たち=昭和39年(中村栄志さん提供) 大阪南部、淡路島、和歌山北部、ときには三重や小豆島にも遠征した。寄港地では夕方に子供、夜は大人向けの集会を開いた。着岸すると乗組員らはハンドマイクを手に歩いて参加を呼びかける。子供たちは「キリストのオッチャンが来た」とついて歩いた。 「クリスマスは階段まで椅子にしたほどで、船が沈みこんで心配しました」 乗船伝道師だった中村栄志さん(79)=大阪府阪南市=は、懐かしそうに当時を振り返った。
文末に付けて、断定を避け、責任も回避する言い方―。「現代用語の基礎知識2022」(自由国民社)がこう解説するフレーズが「知らんけど」。自分が一通り話した後、結びに添えることで、発言の責任を回避できる言葉だ。関西人が日常的に使っているとされるが近年は交流サイト(SNS)で拡散され、全国の若者にも浸透。テレビ番組や、人気アーティストの曲のタイトルに使用されるほどの広がりを見せている。 「発言に自信がないときや、後輩にアドバイスをしたときに末尾に付けることが多い」と話すのは、知らんけどを1日10回程度使う大阪市天王寺区の飲食店経営の男性(58)だ。特に効果を感じるのは、踏み込んだアドバイスをしてしまったとき。 「最後に『知らんけど』と伝えることで、ガツンと言いすぎず冗談のような温かみが生まれる」
ことし没後100年を迎えた森鷗外が生涯、沈黙を通したことがある。出身の津和野藩で明治初年、37人のキリシタンが命を落としたとされる事件だ。文豪は故郷の汚名に頰かむりしたのだろうか。手がかりを求め、津和野に向かった。 島根県の西端、中国山地の小さな盆地に着いた。ここにあった4万3千石の外様藩は教育熱心であった。国学や儒学を教えた藩校は、鷗外や思想家の西周(あまね)ら優れた人材を輩出した。 三尺牢に閉じ込められ聖母マリアに励まされたという安太郎を再現した造形=島根県津和野町沢沿いの小道を10分ほど上ると緑の中に聖堂が現れ、付近は広場になっていた。乙女峠だ。斜面の木立に聖母マリア像が立ち、その足元に奇妙な造形が置かれていた。約1メートル四方の檻の中で褌裸の男が座り、マリアを見上げている。 「三尺牢です。明治2年に殉教した安太郎という29歳の青年が、毎夜マリアの姿を見て励まされたという逸話を示した
9月上旬、台風11号の接近で不穏な空模様のなか、長崎県平戸市春日町を訪ねた。平戸島の西岸にある小さな集落だ。寺田一男さん(72)が、子供のころの祖父との思い出を語る。 「毎年正月、中江ノ島が見えるところで、延々とお祈りをするのに連れて行かれました。大事な信仰だと思うがとにかく寒かった」 中江ノ島は集落の近くに浮かぶ無人の小島だ。江戸時代初期に棄教を拒んだ多くのキリシタンが処刑され、信者から聖地とされてきた。かくれキリシタンの熱心な信者だった祖父は、オラショと呼ばれる祈りを唱えていたのだ。春日と中江ノ島は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に含まれている。 中江ノ島の写真を手に祖父の思い出を話す寺田一男さん=長崎県平戸市中江ノ島で処刑されたヨハネ次郎右衛門は島に向かう船で、こう語ったと伝わる。「ここから天国は、もうそう遠くない」。命を捨てるほどの信仰とはどんなものか、想像することはと
遠藤周作氏(平成2年撮影)「この岩の下に隠れてオラショ(祈りの言葉)を、伝えていたそうです」 巨岩が雑木林の斜面に横たわっていた。先祖が潜伏キリシタンだった元高校教師、松川隆治さん(82)が指をさす。潜伏キリシタンを導いた宣教師が身を隠していたとの伝承がある長崎市黒崎地区。遠藤周作の代表作「沈黙」(昭和41年発表)の舞台である。 「沈黙」は激しい弾圧が行われた江戸時代初期、命がけで潜入してきた宣教師を描く。カトリックの信仰には、神との橋渡しをする聖職者が必要だった。告解ができると信者は喜ぶが、新たな受難の始まりでもあった。取り締まる奉行側は宣教師の「ころび」を促すため、一般信者を拷問にかける見せしめまで行う。 小説は史実を伝えるような体裁で、作家の強い問題意識を割り込ませている。 遠藤は宣教師と言葉をかわす役人に「そこもとのために、あの者らがどげんに苦しむことか」と言わせた。通辞役の侍は「
海と日本人の関わりを探る「わたつみの国語り」。第4部はキリスト教伝来を考える。西洋文明の核心といえるキリスト教は突如、海を越えてやってきた。キリスト教と日本人について、ゆかりの土地や人を訪ね、考えた。 山林と棚田が美しい。曲がりくねった細い道をたどると「茨木市立キリシタン遺物史料館」(大阪府茨木市千提寺(せんだいじ))という小さな建物があった。照明を抑えた展示室に「聖フランシスコ・ザビエル像」(複製)がかかっていた。胸の前で両手を交差させ、ひげをたくわえたなじみの絵だ。 ハート形の心臓が体外に飛び出すという、独特の宗教的な表現をしている。 「ザビエルが祈りをささげると心臓が熱くなるほど神の愛を感じた。信仰心の強さを、燃え上がる心臓で表現しているのです」 教会関係者が絵の意味をそう説明したことを思い出す。ダグラス・マッカーサー、マシュー・ペリーと並び日本史上最も著名な外国人であるザビエルの肖
ソニーグループのゲーム機「プレイステーション(PS)5」が値上げされた。この秋は外食や食品を中心に値上げが相次いでおり、値上げ自体は珍しくないが、品薄でほしい人に行き渡らない状況での値上げは「最悪のタイミング」といえる。ファン離れも指摘されており、9月に開催された「東京ゲームショウ2022」でもPS陣営の勢いはいま一つだった。かわりに存在感を放ったのがパソコン(PC)ゲーム。「ゲーム機時代の終焉(しゅうえん)」を指摘する声もあり、ソニーのゲーム事業は曲がり角にさしかかっている。 「最悪のタイミング」日本では令和2年11月12日に発売されたPS5は、発売から2年近く経過したにもかかわらず、いまだに店頭で満足に購入できない状況が続いている。主な要因は世界的な半導体不足による生産態勢の遅れだが、限られた生産台数の多くをゲームの主力市場となった欧米に振り分けている影響も大きい。 このため日本では需
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