「今年は久しぶりに企業による内定者の“拘束”が起きているようです」 そう語るのは、新卒学生のための就職情報サイト・リクナビの岡崎仁美編集長だ。企業による新卒学生の“拘束”や“囲い込み”といえば、バブル期を思い出す人も多いだろう。各社が大量採用を競い合い、超売り手市場となったバブル絶頂の1991年卒の大卒求人倍率は2.86倍(ワークス研究所『大卒求人倍率調査』)。学生を囲い込むために、飲み会や食事に招待したり、国内や海外で行う豪華な“内定者合宿”を用意した企業があったともいわれている。 また、近年でいえば、団塊世代の大量退職に伴って新卒採用が活発化した2008年卒、2009年卒の大卒求人倍率はともに2.14倍(同調査)。当時も内定者に「内定承諾書」等の誓約書にサインをさせるなどして、心理的な負荷をかける事例が増加したという話も聞く。 しかし、今年はリーマンショック後の経済不況から回復基調にあ
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