少し前ですが、11月27日放送のNHK・ニュースウォッチ9でキャスターの井上あさひさんが、日本の国の借金について「国民一人あたり850万円の借金」と紹介していました。 日本政府の粗債務約1000兆円を人口1.2億人で割った数字だと思いますが、あの説明を変だと思った視聴者は少なくなかったと思います。 借金をしているのは、国と言っても日本政府であって、民間が1000兆円の債務を持っているわけではないのですから。それどころか、よく知られているように、日本政府の債務の9割以上は内債ですから、政府の借金を支えている者つまり債権者が日本国民と言えるわけです。 それにもかかわらず、NHKのニュースキャスターでさえ「国民一人あたりXX万円の借金」という言い方をするのは、言外に「政府の借金も一円残らず返済されるべき」という前提があるのでしょう。 しかし、国の債務は、個人の債務と同様、全額の返済が本当に必要な
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