タグ

ブックマーク / econ101.jp (210)

  • タイラー・コーエン 「ケインズが注目される一つの理由 ~戦略としての曖昧さ~」(2006年6月28日)

    ●Tyler Cowen, “Nicolai Foss has kind words for me”(Marginal Revolution, June 28, 2006) ニコライ・フォス(Nicolai Foss)が、経営学の分野でポストモダン哲学に注目が寄せられているのはなぜなのか、その理由を探っている。「その答えとなるかもしれない」として、2000年に刊行された拙著の『What Price Fame?』の中から一部の文章が引用されている。ここでもそっくりそのまま引用(孫引き)しておこう。 「パフォーマーの中には、批評家の注目を自らの作品に引き寄せるために、作品のスタイルにあれこれ手を加えようと試みる者もいることだろう。・・・(略)・・・曖昧ではっきりしない文章を書く作家(や学者)は――内容が伴っていれば、という条件は付くが――、批評家から注目を集めやすく、文章が曖昧であればあるほど

    タイラー・コーエン 「ケインズが注目される一つの理由 ~戦略としての曖昧さ~」(2006年6月28日)
  • タイラー・コーエン「もっとも人に敬意を払う国はどこ?」

    Tyler Cowen “Where are people respected the most?” (Marginal Revolution, December 31, 2013) ※訳者補足:文中にリンクを示した通り、記事は先日紹介したノア・スミスの記事に対するコーエンの反応。これ以外ではマンキュー(himaginary氏による紹介)、デヴィッド・ヘンダーソンなども記事を書いているので、興味がある方は参照のこと。 先日のノア・スミスの記事が出た後、僕らはこの問題について昼を取りながら話し合った。ノアは高度かつ比較的平等な敬意が払われる国として日を挙げていて[邦訳]、これは職人、工場労働者、外国政府高官、そして狐についてはその通りだろう。でもこれは、良い職業からしばしば締め出されている女性の立場を考慮に入れた、より一般的な場合においても正しいだろうか。若年層の「ロスト・ジェネレーシ

    タイラー・コーエン「もっとも人に敬意を払う国はどこ?」
  • ポール・クルーグマン「逃げ口上の年」

    Paul Krugman, “The Year of the Weasel,” Krugman & Co., Janurary 3, 2014. 逃げ口上の年 by ポール・クルーグマン 2013年に起こらなかったことと,起こったことを,簡潔に考えておこう. 起こらなかったことの方は,2012年と同じだ.2011年,2010年とも変わりない:インフレがとめどなく昂進することはなかったし,国債自警団がアメリカを(あるいは自国通貨で借り入れてる他のどんな国も)ギリシャに変えてしまうこともなかった.「ギリシャになるぞ」ってさんざん言われてたのにね. 現に起きたことの方は,札付きの連中が自分の予測について言ってることの変化だ.何年経ってもずっとインフレと金利の昂進を予測してた連中の発言に変化が起きた. 間違いを認めたってこと? いや,まさか.ただ,彼らの言い訳は変わった.2011年から2012年に

    ポール・クルーグマン「逃げ口上の年」
  • ノア・スミス「富の再分配?いいや、敬意を再分配しよう」

    Noah Smith “Redistribute wealth? No, redistribute respect.” (Noahpinion December 27, 2013) 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」 -福澤諭吉 僕は心の中では常に共産主義革命家であり続けている。人類の間の不平等はいつも心を痛めてきたし、そうした不平等を根絶することを望む強い欲求を抱えている。アメリカ社会では、僕らは普通3つの種類の「平等」について議論する。1)「結果の平等」、これは大抵の場合は富や所得の平等を意味する。そして2)「機会の平等」と3)法の下での「権利の平等」だ。1)を典型的に支持するのは、真の共産主義者や社会主義者、そして一部のリベラルだ。2)については中道リベラル、そして3)はリバタリアンと保守主義者だ。この3種類の平等の支持者間の主張は、膨大なもので終わりも見えない。そして、僕

    ノア・スミス「富の再分配?いいや、敬意を再分配しよう」
  • 「政府に進化を遂げたメキシカンマフィア?」 — 経済学101

    ●Alex Tabarrok, “The Mexican Mafia”(Marginal Revolution, October 21, 2011) メキシカンマフィア(Mexican Mafia) [1] 訳注;メキシコ系アメリカ人によって構成されるギャング集団は、ごく小規模のギャング集団であり(構成員の数は、150~300人程度と見積もられている)、刑務所内を根城としている。いわゆる「プリズンギャング」というやつだ。行動範囲は、南カリフォルニアにある刑務所の内部だけに限られているが、その影響力はかなりのものだ。南カリフォルニアを縄張りとする何百というストリートギャングから、収入の10~30%を「税金」として徴収しているほどなのだ(相手の方が規模がデカイこともしばしば)。ここで一つの疑問が頭をよぎる。刑務所の中にいるというのに、娑婆をうろつくストリートギャングにどうして税金を課すことがで

    「政府に進化を遂げたメキシカンマフィア?」 — 経済学101
  • タイラー・コーエン 「行動公共選択論 ~行動経済学と公共選択論の融合~」(2007年2月20日)

    ●Tyler Cowen, “Behavioral public choice: the next subfield in economics”(Marginal Revolution, February 20, 2007) ジェーン・ガルト(Jane Galt)が次のように語っている。 つい先ほど投稿したばかりのエントリーで展開した議論は、行動経済学にも当てはまる。行動経済学は、政府介入の慈悲深さを証明する学問。どうやら、左翼の面々はそう信じているようだ。結局のところ、人間というのは愚かな存在なのであり、市井の人々が自らの愚かさから己を守るためにも、政府の助けが必要というわけだ。しかし、私の立場はもう少し微妙なものだ。 1) 人は、しばしば愚かな振る舞いをする。 2) 官僚もまた一人の人間であることに変わりはなく、やはり愚かな振る舞いをすることがある。それに加えて、官僚は、歪んだインセン

    タイラー・コーエン 「行動公共選択論 ~行動経済学と公共選択論の融合~」(2007年2月20日)
  • クルーグマン「共和党のオバマケア欺瞞:謎解きを1つ」

    Paul Krugman, “The Republicans’ Obamacare Hypocrisy: A Mystery Solved,” Krugman & Co., December 27, 2013. 共和党のオバマケア欺瞞:謎解きを1つ by ポール・クルーグマン DANZIGER/CartoonArts International/The New York Times Syndicate 『ワシントンポスト』のコラムニスト,エズラ・クラインは,保険医療をめぐる共和党の欺瞞に困惑してる(と,少なくとも人は言ってる.ほんとはちゃんとわかってるんじゃないかと思うけどね). 長年にわたって,共和党が提唱してきたのは,市場と個人インセンティブの魔法を保険医療に持ち込もう,というものだった:控除免責歩合を高くして人々に「身銭を切らせ」たり,オンラインの保険交換市場で民間保険企業どうしに

    クルーグマン「共和党のオバマケア欺瞞:謎解きを1つ」
  • クルーグマン「ものわかりいい共和党なんてわけがわからない」

    Paul Krugman, “The Elusive, Fairly Reasonable Republican,” Krugman & Co., December 27, 2013. ものわかりいい共和党なんてわけがわからない by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate みんさんご存じのとおり,経済学者には3種類ある.リベラルなプロの経済学者,保守的なプロの経済学者,そして,プロの保守主義者の経済学者(別名「右翼売文業者」)の3種類だ.いやいや4種類でしょう,という人がいるだろうね.実はそうでもないの――左翼はお金があんまりなくてね.この非対称性のおかげで,周知の「売文格差」が生じてる. ともあれ,保守的なプロ経済学者のなかには,「頭のなかだけの共和党員」とでも呼べそうな人たちが含まれる.かなり道理の分かった経済学者なんだけ

    クルーグマン「ものわかりいい共和党なんてわけがわからない」
  • アレックス・タバロック 「シラーのトリル」

    ●Alex Tabarrok, “Shiller on Trills”(Marginal Revolution, December 19, 2013) この短い記事の中で、ロバート・シラーは彼のマクロ市場に関する研究の基的アイデアの一つを説明している。 世界の政府は、GDPの株式を発行するべきだ。つまり、GDPの指定された割合を配当として永遠に(あるいは、公開市場で政府が買い戻すまで)投資家に払い続ける有価証券だ。政府は、歴史的な負債による資金調達に終止符を打つ必要がある。政府がGDPの株式を発行するのは、企業が株式を発行するのと同じようなものだ。私はカナダ人の共同研究者マーク・カムストラとともに、GDPの1兆分の1の株式を発行することを提案しており、これを「トリル」 [1]訳注: 1兆は英語で「trillion」なので、それを略して「Trill」ということらしい。と呼んでいる。たとえば

    アレックス・タバロック 「シラーのトリル」
  • クルーグマン「格差はいまでもアメリカで決定的に重大な問題だ」

    Paul Krugman, “Inequality Remains a Critical Issue in the U.S.,” Krugman & Co., December 19, 2013. 格差はいまでもアメリカで決定的に重大な問題だ by ポール・クルーグマン VAN DAM/The New York Times Syndicate おどろくほど長い時間がかかったけど,格差がようやくアメリカの進歩派たちにとって際だった共通の問題として浮上しつつある――その進歩派のなかには,大統領も含まれる.こうなると,どうしても反動が起こるのは避けがたい.しかも,その反動は2立てだ. 1つは,「サードウェイ」みたいな団体からでてきてる.「トーキング・ポインツ・メモ」の編集者ジョッシュ・マーシャルは,最近の記事でその立場をいちばんうまく特徴づけている:「ここには,『サードウェイ』の質がよく現れ

    クルーグマン「格差はいまでもアメリカで決定的に重大な問題だ」
  • カデナ&コバック 「移民は地域格差を減らす」

    ●Brian C Cadena, Brian Kovak, “Immigrants reduce geographic inequality”(VOX, August 12, 2013) <要約> アメリカでは雇用機会を求めて長距離を移動する人が減り続けている。このコラムでは、アメリカのメキシコ移民に関する新研究を示し、労働力の効率的な空間配置には、大きな福祉利益があることを主張する。にもかかわらず、労働の移動による福祉利益の研究は非常に遅れている。移民がネイティブ(原住民) [1] … Continue readingよりも求職のための移動に積極的ならば、政策立案者はその移動を容易にすべきだ。労働者は、よりよい機会を与える市場に移動する自由を与えられるべきだ。 近年、アメリカ経済には気がかりな傾向があることに、経済学者は気づいた。雇用創出、雇用消失、転職のすべてが減っているのだ(Davi

    カデナ&コバック 「移民は地域格差を減らす」
    ko_chan
    ko_chan 2013/12/21
    土着民は地元に居続けたがるのに対して、移民は、より就職しやすい土地へ引っ越す傾向が強い。
  • 「平和と正義のトレードオフ」By Shaun Larcom, Mare Sarr, Tim Willems

    「平和と正義のトレードオフ」By Shaun Larcom, Mare Sarr, Tim Willems “What shall we do with the bad dictator?“(17 October, 2013 VOX) 国際刑事裁判所の設立は、悪意ある独裁者を訴追するという国際社会のコミットメントを強化した。稿では、そうしたコミットメントが、自らに好ましい形での和平を各国の指導者たちに受けいれさせるための「脅迫状(blackmail)」として独裁者たちが暴力を激化させるという、目的と相反したインセンティブを作り出すことを論じる。 今も続くシリアでの市民に対する残虐行為により、バシャール・アル・アサド大統領を国際刑事裁判所(ICC)へ告発すべきという圧力が国際社会で強まってきている。 [1] … Continue reading しかしICCは諸刃の剣だ。 Scharf (

    「平和と正義のトレードオフ」By Shaun Larcom, Mare Sarr, Tim Willems
  • ティム・ハーフォード 「クリスマスにまつわるエトセトラ ~陰鬱な科学が送るアドバイス(その2)~」(2005年12月21日)

    ティム・ハーフォード 「クリスマスにまつわるエトセトラ ~陰な科学が送るアドバイス(その2)~」(2005年12月21日) ●Tim Harford, “Seasonal advice from the dismal science, Part 2 of 3”(Marginal Revolution, December 21, 2005)/(その1)の拙訳はこちら、(その3)の拙訳はこちら。 今日は、ギフト(プレゼント)に関するアドバイスを送るとしよう。 ——————————————– *姪、甥、孫のためにプレゼントを買うなかれ どうしてもプレゼントをあげねばならないのなら、お金(現ナマ)を渡すべし。お金以外のプレゼントは、かなり残念な結果をもたらすことだろう。ジョエル・ウォルドフォーゲル(Joel Waldfogel)が試みたアンケート調査――調査結果は、”The Deadweight

    ティム・ハーフォード 「クリスマスにまつわるエトセトラ ~陰鬱な科学が送るアドバイス(その2)~」(2005年12月21日)
  • ラルス・クリステンセン 「スタンレー・フィッシャーFRB副議長誕生か!?」(2013年12月12日)

    ●Lars Christensen, “Stanley Fischer – this guy can keep NGDP on a straight line”(The Market Monetarist, December 12, 2013) ロイターが次のようなニュースを報じている。 ジャネット・イェレン(Janet Yellen)のFRB議長就任に伴って、空席となるFRB副議長の座。次にその座に就くのは誰かと話題になっているが、とある関係筋が昨日(水曜日)語ったところによると、前イスラエル中銀総裁であるスタンレー・フィッシャー(Stanley Fischer)氏に対して、FRB副議長への就任要請がなされたということだ。フィッシャー氏は、イスラエル中銀総裁の職を計8年間務め上げ、今年6月にその座を退いたばかり。 フィッシャー氏は現在70歳。貨幣経済学の分野における世界有数の経済学者の一

    ラルス・クリステンセン 「スタンレー・フィッシャーFRB副議長誕生か!?」(2013年12月12日)
  • ラルス・クリステンセン 「ベーシック・インカムの保証」を(リバタリアン的でなく)実際的に擁護する議論がある

    ●Lars Christensen, “There is a pragmatic (but not a libertarian) case for a “Basic Income Guarantee”(The Market Monetarist, December 8, 2013) 私が10代の頃初めてミルトン・フリードマンの「選択の自由」を読んだとき、特に感動したことが2つあった。第一は、言うまでもなくフリードマンのマネタリスト的な思想、第ニは、福祉国家から古典的自由主義社会に移行するための彼の戦略だ。 私のブログのほとんどは、マネタリスト的な思想に捧げられている。でもこのブログ記事では、古典的自由主義社会に移行するための戦略について、ちょっとだけ書いてみたい。そのような戦略として、ミルトン・フリードマンが「選択の自由」(さらに「資主義と自由」)で提案したものの中に、教育バウチャーと、

    ラルス・クリステンセン 「ベーシック・インカムの保証」を(リバタリアン的でなく)実際的に擁護する議論がある
    ko_chan
    ko_chan 2013/12/17
    むしろ革新・リベラルの方が、現物給付を好むんだな。日本じゃ逆だ。
  • ティム・ハーフォード 「クリスマスにまつわるエトセトラ ~陰鬱な科学が送るアドバイス(その1)~」(2005年12月20日)

    ティム・ハーフォード 「クリスマスにまつわるエトセトラ ~陰な科学が送るアドバイス(その1)~」(2005年12月20日) ●Tim Harford, “Seasonal advice from the dismal science, Part 1 of 3”(Marginal Revolution, December 20, 2005)/(その2)の拙訳はこちら、(その3)の拙訳はこちら。 *クリスマスカードの送付先リスト? そんなもの、今すぐに焼き払ってしまえ 誰もが心の中ではわかっているに違いないが、クリスマスカードのやり取りは、善意を表現する(この時期特有の)手段というよりは、長年にわたる抗争(あるいは、応酬)(vendetta;ヴェンデッタ)のようなものだ。かつてのお隣さんであるグリンチさん夫から今年もカードが送られてきたとしよう。それって、遠く離れた今もなお、我が家と接触を

    ティム・ハーフォード 「クリスマスにまつわるエトセトラ ~陰鬱な科学が送るアドバイス(その1)~」(2005年12月20日)
  • タイラー・コーエン 「食肉の経済学 ~対立する2つの目標~」(2008年1月28日)

    ●Tyler Cowen, “Mark Bittman on the economics of meat”(Marginal Revolution, January 28, 2008) マーク・ビットマン(Mark Bittman)が、ニューヨーク・タイムズ紙に大変優れた記事を寄稿している [1] 訳注;こちらのサイトで、ビットマンの記事の翻訳が読める。情報を提供していただいたサイト運営者ご人に感謝。 。中でも、私が一番驚かされたのは次の記述。 しかし、生産者の(肉用の動物として、何を飼育するかの)選択は、豚と鶏にますます傾斜しつつある――豚にしても、鶏にしても、牛と比べると、飼育に要する穀物の量はずっと少ない――。豚肉と鶏肉は、肉生産量全体の70%を占めている。豚肉に関してはその生産量の半分が、鶏肉に関してはその生産量の4分の3が、工場化された畜産農場で生産されている。 環境を保護

    タイラー・コーエン 「食肉の経済学 ~対立する2つの目標~」(2008年1月28日)
    ko_chan
    ko_chan 2013/12/16
    アニマルウェルフェア(動物の福祉)を重視するが肉は喰う、と。
  • クルーグマン「《真理》を手にしてる人間に証拠なんて必要かね?」

    Paul Krugman, “Who Needs Evidence When You Have ‘The Truth’?,” Krugman & Co., December 12, 2013. 《真理》を手にしてる人間に証拠なんて必要かね? by ポール・クルーグマン PARESH/The New York Times Syndicate 「ECB・ウォッチャー」ウェブサイトでは,欧州中央銀行 (ECB) のチーフエコノミスト,ピーター・プラートのスピーチを「混乱を招く」と評して伝えている(LINK).ただ,ここにはべつに混乱するようなことはなかったりする――なにかわかりかねるものがあるとしても,そのありかは状況の根っこにある政治経済なんだ. スピーチから察するに,プラート氏は完全に道理の判った経済学者らしい.おそらく,ECB にいる彼の同僚も多くがそうなんだろう.ECB 総裁のマリオ・ド

    クルーグマン「《真理》を手にしてる人間に証拠なんて必要かね?」
  • クルーグマン アンチ・ソーシャル・ネットワーク

    Paul Krugman, “The Antisocial Network“, The New York Times Op-ed, April 13, 2013 ビットコインの荒馬を乗りこなすのは、ここ数週間の経済界最大の話題だったけど、確かに面白かったね。二週間足らずの間に、この「デジタル通貨」の価格は3倍以上になった。かと思えば、数時間で50%以上も下がった。まるで突然ドットコム・ブームの時代に戻ったみたいな感じ。 このジェットコースターの経済的な意義は、基的に皆無だった。でもビットコイン騒動は、人々がいかにお金を誤解しているか、特に、お金を社会から切り離したいという欲望にいかに惑わされるか、についての有益な教訓になった。 ビットコインって何だろう?オンライン取引の方法として説明されることもあるが、それ自体は、オンラインのクレジットカードやPayPal取引の時代には、なんら新しいもの

    クルーグマン アンチ・ソーシャル・ネットワーク
    ko_chan
    ko_chan 2013/12/16
    “金本位制論者とビット本位制論者はどちらも…純粋な貨幣本位制を熱望しているようだ…お金は「社会的な仕掛け」で…金貨…を役に立つものにしていたのは…他の人が支払いとして受け取ってくれるだろうという期待
  • クルーグマン「再び,経済学では古きは新しい」

    Paul Krugman, “In Economics, Old Is New Again”, December 12, 2013. 再び,経済学では古きは新しい by ポール・クルーグマン /The New York Times Syndicate 『ワシントン・ポスト』のマイク・コンツァルが,経済学の教授法についてすごくいいところを突いていた.ポール・サミュエルソンが1948年にとってたやり方に戻るべきなんじゃないか,と彼は言う.1948年とは,サミュエルソンが有名な教科書の第1版を執筆した年だ――まずはマクロ経済学を,そのあとでミクロ経済学を,という順番で解説は進む.コンツァル氏の説明によると,こうすることで学生は現実についてよりよい視座が得られるんだそうだ.結局のところ教えられる事項は同じであっても,順番によってちがってくるというわけだ. 1つ付け足しておきたい.サミュエルソンがこ

    クルーグマン「再び,経済学では古きは新しい」