阪神・淡路大震災では、地震直後に加えて、時間がたってからも火災が相次いで発生し、大きな被害が出ました。この火災についてNHKが専門家と共同で独自に分析した結果、地震発生から1時間後以降に発生した火災の40%余りが、電気の復旧に伴って電気器具などから出火した「通電火災」の可能性が高いことが新たに分かりました。 こうした火災は、当時、電気の復旧に伴って、地震で倒れたストーブなどの電気製品に電気が通って出火する「通電火災」が疑われましたが、大規模な火災の多くは火元の特定ができず、消防は原因不明としていました。 こうした火災について、NHKは、防災が専門の山梨大学の秦康範准教授と、火災が専門の東京理科大学の関澤愛教授と、共同で独自に分析しました。 分析ではまず、秦准教授が入手した地域ごとの電気の復旧時間のデータを地図上に示しました。電柱が倒壊して電気が通らない場所もありますが、電気の復旧がどのよう