最近気がついた。伝奇は萌える。伝奇とは、簡単に言うとオカルト要素のある物語のことである。というわけで、どこらへんが萌えるのかということを独断と偏見と少々の現実逃避願望をおりまぜて書いていこうと思う。こういうことを考えているときはだいたい嫌な思考に陥らなくてすむのでよい。娯楽によし、健康によし。それが伝奇なのだ。 問題は俺がろくすっぽ伝奇を読んでいないことで、知識の幅はびっくりするほど狭い。なにしろ、夢枕獏も菊地秀行も読んでいないのだ。 伝奇がどんな話なのかはノベルス版「空の境界」(著:奈須きのこ)の上巻の巻末にある、笠井潔という人の「山人と偽史の想像力」という解説が詳しいので、ルーツを知りたいひとはこちらをぜひ。 ここで挙げるものの中には、いや、それは伝奇と関係ないんじゃないか、というようなものがあるかもしれないけれど、俺の伝奇観はやたらとだだっ広いのでご容赦いただきたい。自分がジャンルを