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2010年1月21日のブックマーク (17件)

  • 北関東正月記(三)「鉄塔」 - SO FAR FROM THE SEA

    この町に観るようなものなんてありません。歴史文化も自然も人も。 鉄塔があたりを取り囲んでいる平地、ただそれだけです。 2009年が終わろうとしていました。 空は曇っていて、とても寒い日でした。 鉄塔は北関東電力の南部基地から毎日のように生み出されていて、日が暮れると北へ南へと列をなして歩き始める。乾いた地面をえぐり、高圧の送電線を引き摺りながら大きな一歩でゆっくりと。撒き上がった土は家々の屋根に厚く積もり、この時期は屋根の土下ろしが日課となっていた。 彼ら(とここでは呼んでおく)は日が昇ると同時に動くのを止める。やがて彼らの体には狐狸だけでなく骨組みを利用して生活をする野盗までも住み着き、雀を捕したり近くを通る小学生に糞尿を浴びせかけた。引き取り手のないポルノ雑誌などを棄てて行くという習慣まで出来た。 町にはしばしば、ドン、ドンと空砲のような破裂音が鳴り響く。「高圧線にカラスが引っかか

    北関東正月記(三)「鉄塔」 - SO FAR FROM THE SEA
    murashit
    murashit 2010/01/21
    かかかかっこいい
  • 平行移動する幼女 - hakanashika

    近所のスーパーやホームセンターなどで、よく見かける平行移動する幼女についてだが、やつらは危険である。最近の幼女は未来の移動手段を持っている。ふつうに歩いていたにもかかわらず、いきなりやっぱり歩くのなんてバカらしいなんて思ったように、不思議に平行移動をし始める。床を滑るように移動する。未来の移動手段なのだろう。そのうち浮くスケートボードも登場するに違いない。 移動する幼女達は総じてかわいい。オシャレでしかもアクティブな感じなファッションに決まっている。天真爛漫に育ち、心身共に健康そうだ。しかしルールがよく分かっていない。スーパーマーケットの中を平行移動してはいけないという決まりはないが、その未来的なを買ったら室内で使ってはいけませんという表示があるに違いないのだ。大人になったら車を運転しながらケータイで電話をしてしまうような女になってしまう。しかし、彼女らの未来には、車もケータイも存在しな

    平行移動する幼女 - hakanashika
  • ■ - 偽日記@はてなブログ

    ●ベケットが面白過ぎる。そして、酷すぎる。例えば次のような部分。『モロイ』(安堂信也・訳)より。 《入れ歯ばかりガタガタ鳴って言葉は不明瞭だし、たいていの場合、自分でもなにを言っているのかわからなかったようだ。私以外はだれにしろ、あのガタガタのおしゃべりにはとまどっただろう。それが止まるのはわずかの間母の意識がなくなるときだけだった。もともと私は母の話を聞きにいったのではなかった。母との意思の疎通には、その頭蓋骨をたたくことにしていた。一つたたけばイエス、二つたたけばノー、三つはわからない、四つは金、五つがさようならだった。母のくずれかけ狂い乱れた悟性をこの規則に慣らすのはたいへんだったが、どうにか成功していた。母がイエスとノーとわからないとさようならをどう混同しようとかまいはしない、私だって混同していたくらいだ。しかし四つたたかれていても金以外を連想すること、これだけはなんとしてでも避け

    ■ - 偽日記@はてなブログ
    murashit
    murashit 2010/01/21
    これほんと面白い
  • 世界を始めるために終わる物語 - 蒸散する物語

    雑記 | 19:02 | それで物語が終わるということについてなんですけれども、といきなり書き出してしましましたが、それについて考えています。物語が好きなひとなら同意してくださるかと思うのですが、良い物語というのは、読んでいるときはこの先どうなるのかが気になってどんどん読んでしまう。けれどいざその物語が終わってしまうと、ひどく寂しくなりますよね。それが嫌だから、ほんとうはどんどん読み進めたいのだけれどわざとゆっくり読んだり、途中で読むのを措いたりする。でも物語っていうのは、始まりがあって終わりがあって、そこで初めてその物語世界が完結するものだから、どうしても終わらざるを得ない。というより、終わりまで読まざるを得ないんですね。当たり前です。小説を読んだり映画を観たり音楽を聴いたり、それらはみな物語だとぼくは思うけれど、終わるのが嫌だからって途中でやめてそれっきりにして死んでいくひとは(考えて

    murashit
    murashit 2010/01/21
    カンガルー・ノート
  • ■ - 偽日記@はてなブログ

    ●一時すごく流行っていた多重人格ものの物語は今ではすっかりすたれてしまったように思うのだが(臨床的にはどうなのだろうか?)、『臨床社会学ならこう考える』(樫村愛子)のなかに、多重人格は、実は多重人格ではなく「ポストモダン的ヒステリー」ではないかという話が書いてあって、重要なことのように感じられた。それはつまり、人格の乖離は(いわゆるポストモダン的多型倒錯や並行世界論のような)超越性(抑圧)を欠いたフラットな複数への乖離ではないということ。 《東浩紀は現代の主体は「動物化」しており精神分析の枠組みを逃れているとする。東との度々の論争の中で東の「動物化」の議論に対し、ラカン派精神科医の斎藤環はこれに抵抗する。斎藤やジジェクは、一つの人格という神経症的主体から見てその外にあるとされ現在頻出している多重人格は、多重人格ではなく「ポストモダン的ヒステリー」であることを指摘している。またジュリアンも同

    ■ - 偽日記@はてなブログ
    murashit
    murashit 2010/01/21
    倒錯と神経症のややこしい関係
  • ■ - Dagbók

    ■ - Dagbók
    murashit
    murashit 2010/01/21
    なぜだかわからんけれど,居合せてたら泣き出してしまうんじゃないかと思った
  • 柔らかい土をふんで、を読んで、 - 備忘録の集積

    『柔らかい土をふんで、』を読んで、私は去年すでに数回も味わってしまった挫折を今年に入ってまだ一時間というところでまた味わいました。(深い読みができるようになったのに反し、読書への集中力や持続性が失われてしまっていることに早くも老いを感じてしまっているのですが、どうにか読み継いで最後のページをめくったのが新年に入ってすぐだったのです。) 挫折というのは、この場合、このは難しすぎてとても読めたものではないと投げ出すことなのですが、最後まで読み通してなお、このは難しすぎて読めた気がしないと思わせるのですから挫折の中でもとびきりです。 難しいというのは当ですが、それよりもまず分からないという言葉が先に出てきます。 文章が難解というよりは私の読解力に難があるためか(ハイ、そのためなんですが)、そもそも語り手がどのような存在か断定できずに読んでいたというていたらくでした。 語り手は神の視点から語

    柔らかい土をふんで、を読んで、 - 備忘録の集積
  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
    murashit
    murashit 2010/01/21
    橙色ですね…
  • 伊藤聡さんの『生きる技術は名作に学べ』をおもねりではなく褒める! - 真魚八重子 アヌトパンナ・アニルッダ

    伊藤聡さんの初単著の新書『生きる技術は名作に学べ』を拝読しました。大変面白かった!友人だから褒めるんじゃなくて、当に楽しく読めました。こんなステキなをお友達が書いたんだなーって、感慨に耽ってしまいましたよ。以下、普段は伊藤聡さんのことをソウさんと呼んでいるので、そう書きますね。 著者の伊藤聡さんは超人気ブログ「空中キャンプ」id:zoot32の方です。このは『異邦人』や『魔の山』『赤と黒』等、多感な十代を過ぎたひとたちにとっては、いまさら手に取るのが億劫になりがちな名作文学10作品を改めて読み解き、今のわたしたちがどう読めばいいのか導いてくれるもの。 若者にとっての恋愛や、自意識や、自分の居場所を見つけるための悩みは、19世紀でも21世紀でも質的に変わりません。職場に馴染めず能率が悪いキャラになるか、ガハハと笑ってたいしたことをせず成り上がるキャラになるか、その立ち位置がいかに

  • フィギア - Tete

    写真-photo | 22:36 | 正月に実家の方の友人から、今年もフィギアを譲り受けました正確には一体づついい値で100〜300円くらいで買い取りました去年の記事→http://d.hatena.ne.jp/Tete/20090103 この友人ゲーセンのUFOキャッチャーに幾度となく通って腕前を上げたらしくフィギアをたんまり溜め込んでるのですでもまあ家族の目もあるのか?全然飾ってないので箱を積んでいるだけでしたそれはもったいないので僕が飾ります!と申し立てて譲り受けました 今年は去年もらったものより全部中サイズのフィギアで数も多くて、大変飾り甲斐があって誠に嬉しいですどれもこれもなかなかの造形で楽しめます、かわいいです ところで、いきなりなのですが宮崎駿監督の出発点―1979~1996作者: 宮崎駿出版社/メーカー: スタジオジブリ発売日: 1996/08メディア: 単行購入: 4人

  • 2010-01-19 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

    伊藤聡さん(id:zoot32)の初単著!「生きる技術は名作に学べ」を読んだよ。 高校生くらいの頃「ドグラ・マグラ」を読んだ。当時のサブカル好き少年“トンガリキッズ”必読書だったのだが、昭和初期の文語はスラスラと読めるようなしろものでは無く、さらに文中に度々登場する「報告書」は漢字以外全てカタカナという高校生のボクにとって(今のボクにとってはもっと)敷居はバカみたいに高かった。それでも若いなりのヒマと集中力を発揮しウンウン唸りながらなんとか読み終え、達成感は得たものの「もう古い文語はこりごりだ〜い!」と、以降スティーブン・キングやクーンツなどの読みやすい(しかもホラーばかり)を好む子になりました。 なので、書で解説されている10冊の中で読んだ事があるのは「異邦人」「老人と海」「ハックルベリー・フィンの冒険」の3冊だけだ。正直に告白すると、残りの7冊の中にはおおよそのアウトラインも作者も

  • 303日目 | タンカ -バ- ケモノ

    少し前、中年男性が国道の中央分離帯を歩いていたのをみて、何かそれはひどく残念な事のように思えてしまって、そこから自殺の短歌を作った。 中央分離帯に立ってるあの人はどちらの車線で死のうか迷い これ1首作って満足してしまったので、気が向けばもう少しそこから広げる事があるかもしれない。広げないかもしれない。 作業している訳でもないのに、中央分離帯を歩く人間というのは、なんとも不思議な光景だなと思う。反対側に行こうとしているわけでもなく、分離帯をただまっすぐ歩いているのは、その人の希望を表しているのだろうか、それとも絶望を表しているのだろうか。 そして、あの人は中央分離帯を抜けることができたのだろうか。今でもまだ中央分離帯を歩き続けているんじゃないだろうかと思う。 ただ一人取り残されたかのように中央分離帯は寂しい Tweet

    303日目 | タンカ -バ- ケモノ
  • 2010-01-20 - 空中キャンプ「■『生きる技術は名作に学べ』発売だよー!」

    こんにちは、伊藤聡です。わたしの初めての『生きる技術は名作に学べ』が、ソフトバンク新書より昨日発売になりました。書店によっては数日早く店頭に並び、すでに購入された方もいらっしゃるようですが、1月19日が発売日です。ここ数日のわたしは、書店に並んでいる自分のが気になり、仕事帰りの書店パトロールが欠かせません。がんばれ僕の。 これはどういうかといいますと、過去の海外名作小説を十作セレクトし、それらについてコント風に語りながら、役立つエキスを抽出しようというテーマで作られた一冊です。名前だけは知っているけれども、じっさいに読んだことはない、有名小説の正体を見きわめていこう、というわけです。では、これらの十作のセレクションと、それぞれのをどのような視点から描いていったかを、かんたんに説明していきたいとおもいます。 ママンってなんだ──カミュ『異邦人』 まず一章は、有名かつわりあいに読者も

  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • 生きる技術なんて知らないけど - 峰なゆかのひみつの赤ちゃんルーム

    ヤンキーにあらずんば人にあらずというような田舎にうまれて、一番先生に見つかりやすそうな場所で煙草を吸うこととか、一番多く校舎の窓ガラスを割るとか、一番早く退学になったやつが偉いというルールの、そんな中で、太宰がどーのとかブローティガンがどーのとかいう話題をふれる友達なんてできるはずがないじゃないですか。 高校を卒業して地元を離れるまで、おすすめの小説を勧めあったり貸し借りしたり、感想を話したりそれに共感したり討論したりする関係性があるなんて思ってなくって、私にとって読書は延々孤独な作業で、その秘密は少しだけ心ときめく部分もあったけれど諸手を挙げては歓迎できない閉塞感が、やっぱりずっしりあったのです。 そのときはそれが普通で真理だったんだけど、上京して、普通に小説を読んでいる同年代の友人が初めて(はじめて!)できて、青春時代の自分はなんてなんて不幸だったんだろうとやっと気がつくことができまし

  • 「住宅都市整理公団」別棟 : シンパシーとともに、つっこめ。「生きる技術は名作に学べ」

    2010年01月21日19:24 カテゴリそのほか シンパシーとともに、つっこめ。「生きる技術は名作に学べ」Tweet 写真集以外の書評はやりつけないのだが、このはご紹介したい。 生きる技術は名作に学べ (ソフトバンク新書) それは献いただいたから、ではない。純粋にとても面白いだからだ。だいたい、ぼくは献いただく前に予約購入していたのだ。だからぼくの部屋にはこのが2冊ある。どうだ。どうだ、ってことないか。 ■そういうじゃない さて、まず始めに言わなくてはならないのは、このにはそのタイトルにもかかわらず「生きる技術」についてはほとんど書かれていないということだ。 既に読んだ方の中には「いや、書かれていたじゃないか、どこに目を付けているんだ、ほんとにちゃんと読んだのか」というむきもいらっしゃるかもしれない。後述するように、読み進めるうちに、ある意味確かに「生きる技術」が浮かび上が

  • 『ヒストリエ』 岩明均

    フェロモンボディのボディソープを買いました。  スリミング・セルライト対策のソルト系のボディソープとしてクチコミでも割と評価... 「美白フリークの愛用する6つの日焼け止め」で触れたイプサのプロテクター・デイシェルター・ブライトビジョンをまた買いました。 ...

    murashit
    murashit 2010/01/21
    ishさん復活してる