木のいのちを生かし、千年の建物を構築する。その深遠な教えはかつての日本人が持っていた叡智を示し、また現代文明が失ったものを浮かび上がらせる緊迫した警鐘でもあるようだ――。飛鳥時代から受け継がれてきた寺院建築の技術を後世に伝え、「最後の宮大工」と称せられた男・西岡常一の姿を捉えたドキュメンタリー。 2月4日 (土)よりユーロスペースにて異例のロングラン!! 匠の遺言に拍手鳴り止まず、追加公開劇場も続々と決定!! 「法隆寺の鬼」と呼ばれた宮大工がいた。それが伝説の男、西岡常一だー!という本作。明治生まれで最後の宮大工とくれば、これはさぞ「頑固で怖くて寡黙な感じなんだろう!」と思いきやさにあらん。本作でインタビューに答える西岡常一は「あーそうでんな。そりゃ大変でしたですな。そりゃナントカカントカですな」とひたすら軽妙な京都弁で、温和なじいさんだ。 ところがやってることは重すぎで、この人が改修し